溶岩洞窟

松江市八束町は日本で5番目に大きい湖・中海に浮かぶ大根島一島一町の町で、日本一の出荷量を誇る牡丹の花や薬用人参の産地として知られています。

大根島は約12万年前に大山火山脈の噴火によってできた島といわれていて、そのために地底の各所に溶岩洞窟があり、その総規模は富士山の洞窟に次ぎ日本で2番目と言われています。
その中で、人の入れる洞窟は「幽鬼洞」と「竜渓洞」があり、いずれも国の天然記念物になっており、特に「幽鬼洞」は山口県の「秋芳洞」と並び洞窟では全国で2つしかない「特別天然記念物」に指定されています
また「竜渓洞」には洞内に溶岩の噴出口(噴火口)があり、このような噴出口を持つ洞窟は他には桜島の溶岩洞窟があるだけだそうです。

どちらも人の入れる所は100m前後と大きくはありませんが、岩肌には玉滴石等が多く見られ、また溶岩流出の後が鮮やかに残っています。
洞内には20種類余りの生物が生息しており、この洞窟でしか発見されていない生物もいます。

洞内は明かりがなく、夏でも足がしびれる程冷たい水が溜まっているところがありますので、見学するには懐中電灯と長靴が必要ですが八束町公民館で貸していただけます。
洞窟見学は入り口が施錠されていたり、調査工事また増水のため見学不可の時もあります。
増水時に洞窟に入り死亡したという事故も過去にありますので、洞窟に入る時は必ず事前に八束町公民館に連絡して許可を得てください。


(情報 千田)

大根島 竜渓洞入り口
溶岩噴出口 生物観察