立虫神社・万九千神社

立虫(たちむし)神社と万九千(まんくせん)神社は出雲市街地の東側を流れる斐伊川に架かる国道9号線の神立(かんだち)橋の北東300m程の所の同じ敷地内にあります。

立虫神社は8世紀に書かれた「出雲国風土記」に「立虫社」として登場する由緒ある神社です。

この神社は元々斐伊川の西側にあったものが、斐伊川の治水対策のため、万九千神社の境内に移されたのです。

10月は全国の神様が出雲に集まるため、他の地域では神様が居ない月「神無月」と云われていますが、出雲では神様が集まって会議をする月「神有月」と云われています。この集まった神様は会議が終わるとこの万九千神社からそれぞれの地へ帰って行かれるそうです。それでこの地は「神立」と呼ばれています。

神社の入り口には一つの鳥居を挟んで左右にそれぞれの神社名を刻んだ石柱が建っています。

立虫神社は大社造りの神殿ですが、万九千神社は新しく建立されたと見られる拝殿があるだけです。

(情報 千田)


田んぼの中にある万九千神社  二つの神社の入り口  
大社造りの立虫神社  万九千神社