米子のレトロな下町

米子市の旧加茂川の河口付近は、レトロな下町風景が残っていて、「美しい日本の歩きたくなる道500選」に選定されており、2009年公開の映画「銀色の雨」の舞台となっています。

国道9号線を旧加茂川に沿って下流の方向に曲がると、やさしい笑顔の「咲い(わらい)地蔵」が出迎えてくれます。
「咲い地蔵」の側には憩いの場「笑い庵」があり誰でも立ち寄って休憩できます。
そこから川に沿って進むと、白壁土蔵があり、川沿いの積み下ろし場が、荷物を積んだ船が行き交っていた昔を忍ばせています。
今は「加茂川・中海遊覧船」の発着場となっています。

白壁土蔵の先を右に曲がると「夕日丘三丁目」の時代に戻ったような「岡本一銭屋」があり、今でも子供相手の駄菓子や玩具の商いをしています。
川沿いに戻りさらに進むと、18世紀に建てられて「国指定重要文化財」になっている、回船問屋であった豪商「後藤家」の屋敷があり、その先は河口となります。

そこから左に曲がり、「湊山公園」を通り抜けると、標高90mの湊山の登山口があり、階段状の山道を登ると、山頂には米子城址があります。
米子城は今は石垣しか残っていませんが、北は弓ヶ浜、南は大山と360度の大パノラマが展望できます。

また「湊山公園」から米子駅横のコンベンションセンターまでの新加茂川沿いの道は、多くの彫刻が設置されている「彫刻ロード」となっています。

(情報 千田)


咲い地蔵 笑い庵 白壁土蔵
岡本一銭屋 米子城址からの展望 彫刻ロード