伊能忠敬も見た「浪花の大松」

雲南市木次町。駅からすぐ左へ延びる商店街に入る。最初に「焼きさば寿司」の食事処「おくい」がある。その道を日登方面へ進み、八日市へ入ると屋根の上に大きな松がそびえている風景にぶつかる。樹齢450年、高さ12m、幹周囲2.8m、屋根の上に張り出した枝は25m(左へ9m、右へ16m)、「浪花の大松」である。

戦国時代三刀屋城主に仕えていた「土屋家」もので、門掛けの松だった。1813年には伊能忠敬が酒屋になった土屋家に泊まった記述が測量日記に記載されている。

明治に入って今の酒屋「浪花家」のものとなり「浪花の大松」と呼ばれている。

この松にちなんだお酒が「松の滴」。お菓子が「松の実」。

近くには「一文上がり」の福間家があり、隣の「一文上がり茶屋」で休憩が出来る。

「木次流れ町」と言われ、天井川の斐伊川により水害に遇うことがあり、富裕な家は階段で上がる様になっている。この階段を「一文上がり」と言う。

木次散策も面白い。疲れを取るには「オロチの湯」。



(情報 和田森)


木次の街並 浪花の大松
横に16m延びた枝 幹は玄関の中