加賀の潜戸

松江市北部の日本海に面した加賀港沖の岬には「潜戸(くけど)」と呼ばれる大きな洞窟があり、国の名勝および天然記念物に指定されています。

加賀港から潜戸巡りの遊覧船が出ています。

「旧潜戸」は以前は船で洞内に入れていましたが、今は土砂が入り口まで体積しているため、近くの船着き場で遊覧船を降り、長いトンネルを抜けて洞内に入ります。

洞の中は、幼くして亡くなった子供の霊が毎夜積むと云われている石を積み上げた塔がびっしりと立っており、子供の霊を供養するお地蔵さんがあり、随所に花やお供え物が供えられています。

この洞窟は「仏潜戸」とも呼ばれています。

「旧潜戸」からさらに岬の突端に行った所にある大きな洞窟は「新潜戸」と呼ばれ、遊覧船で中に入ることが出来ます。

この洞窟は佐太神社の祭神佐太大神が生まれた所とされ、「神潜戸」と呼ばれています。

これ等「潜戸」は「出雲国風土記」にも掲載されている洞窟で、志賀直哉や小泉八雲など著名人も数多く訪れています。


(情報 千田)


遊覧船でさあ出発 旧潜戸へ続くトンネル
旧潜戸の中 新潜戸の中