田原神社の狛犬と石橋町の町並み

田原神社は松江城の北方400m程行った奥谷町にあります。

この神社は出雲国風土記にもその名が記載されている由緒ある神社で、山門(隋神門)に松平不昧公お抱えの名工小林如泥の彫刻があることでも知られている神社です。

春日神社の鳥居をくぐった先に階段があり、その階段を上がった所に神社は有ります。

神社の狛犬は神社の前に一対で設置されているのが一般的ですが、田原神社は鳥居をくぐった所に巨大な狛犬がある他、階段までの道や階段の両側、また階段を上った境内のいろんな所と数多くの狛犬があります。

鳥居脇の狛犬は台座に台座から転げ落ちそうになっている子犬がいるなど、それぞれの狛犬はユニークな形をしており、中には犬ではなく鹿やライオンもいて、狛犬を見て廻るのも一興です。

ただし、大半の狛犬は風化による破損が進んでいます。

この奥谷町に隣接する石橋町は昔からの職人町で、特に大正時代は酒や醤油といった醸造業が盛んな町でした。

現在なお醸造を続けているのは醤油・酒各一軒だけですが、町は当時の面影を色濃く残しています。

この2軒は見学ができ、松江市の町歩きのコースにもなっています。


(情報 千田)


春日神社の鳥居と狛犬 狛犬の台座の子犬
狛獅子(?) 今も続いている醤油屋さんの工場