荒神谷史跡公園

1983年、広域農道建設に伴う調査で、この付近に遺跡があることがわかり、傍に「三宝荒神」がまつられていたことから「荒神谷遺跡」と命名して発掘を進めたところ、翌1984年谷あいの斜面から358本の銅剣が固まって見つかりました。

それまでわが国で発見された銅剣は300本余りでしたので、その総数を超える大量の銅剣が一か所から見つかったことは、弥生時代の青銅器の研究の見直しを迫る大きな出来事となりました。
また銅剣が発見されたすぐ傍から、6個の銅鐸と16本の銅矛も発見されました。

これ等荒神谷遺跡から発掘された青銅器は1998年国宝に指定され、現在「古代出雲歴史博物館」に収納展示されています。

発掘場所のすぐ前の水田には約5千株の2000年ハス(大賀ハス)が植えられ、毎年6月下旬から7月上旬にかけてハスまつりで賑わっています。

またその先には、2005年に「荒神谷博物館」が建設され、大型スクリーンで発掘当時のドキュメントの放映や数々の展示が行われています。

その他古代復元住宅などあり、現在は27.5haの広大な敷地の公園となっています。


(情報 千田)


銅剣等の発掘場所 2000年ハスの群生
荒神谷博物館 古代復元住居