出雲のパワースポット「韓竃神社」

出雲市の紅葉の名所「鰐淵寺」から、出雲大社に向かって一山超えると、茶畑が広がる唐川地区に出ます。
その唐川の集落の先に「韓竃(からかま)神社」があります。
その起源ははっきりしていないようですが、「出雲国風土記」にも姿を表しているように1200年以上の歴史を持つ由緒ある神社です。

道路沿いの鳥居から急な自然石の石段が途切れなく続き、足腰・心臓の弱い方は遠慮した方が良いような参道です。
何とか階段を登りきると最後の関所があります。
目の前に巨岩の割れ目が有り、その割れ目を通り抜けないと韓竃神社へ行けませんが、割れ目の幅は40cm程しかなく、極端にメタボの人は通り抜けられないかもしれません。
割れ目を通り抜けると小さな祠がありますが、これが韓竃神社です。
韓竃神社はスサノオノミコトを祀る神社ですが、他の多くの神社のように立派な本殿に祀られた神様を崇めるのではなく、周辺の巨岩を神様として崇めてきた神社のようです。

スサノオノミコトは朝鮮半島からの渡来人だったという説がありますが、韓竃神社の周辺には、スサノオノミコトが乗ってきた船だと言われる「岩船」や「帆柱岩」と呼ばれる巨岩があり、この説の一翼を担っているのかもしれません。

この韓竃神社の存在はあまり知られていませんでしたが、2011年に出雲のパワースポットとしてテレビで放映されてから訪れる人が急増しています。
また、岩の割れ目が女性の産道に通じるとして、その割れ目を通り抜けることにより子宝に恵まれるということで訪れる人も少なくないようです。

(情報 千田)
神社の登り口 延々と続く自然石の石段
神社手前の岩の割れ目 韓竃神社