「出雲国府跡」と「六所神社」

松江市の南部「八雲立つ風土記の丘」の東1.5km程の所に「出雲国府跡」があります。

「出雲国府跡」は、飛鳥から奈良・平安時代にかけて栄えた出雲の国の中心の官庁街の跡で、国庁や様々な業務を行うための役所の建物、鍛冶・鋳物等国庁で使う道具類を生産していた官営工房等の跡が発掘されています。

また国府跡に隣接する大社造りの「六所神社」は出雲国総社とされていた神社です。

出雲の国司は都から派遣されており、事あるごとに当時6社あった神社すべてに参拝することが義務付けられていましたが、これが大変だということで、国庁に一番近い「六所神社」を総社にして、総社に参拝すれば6社すべてに参拝したことになるとしたといわれています。

「六所神社」という名前は、元々は6つの神社を管理統括する「録所神社」であったが、6つの神社をまとめた神社ということで「六所神社」となったという説もあります。

ちなみに6つの神社とは、神魂・熊野・揖夜・真名井・八重垣・六所です。

(情報 千田)

出雲国府跡(背景は茶臼山) 六所神社