岩窟の中のお堂「岩屋堂」

若桜鉄道の若桜駅から車で10分位の所に国の重要文化財に指定されている不動院岩屋堂があります。

このお堂は、大同元年(808)修験道寺院として飛騨の匠によって建てられ、建てられた当時は、寺領150石の大伽藍でしたが、秀吉の因幡攻めにより全山焼失して、岩窟の中に有ったこのお堂だけが焼け残ったと伝えられています。

お堂は間口7m高さ13mの自然の岩窟の中に嵌め込まれるように建てられた舞台造りの建物で、その造りは、慶雲3年(706)に建立された、同じ鳥取県内に有る国宝の三徳山投入堂によく似ています。

お堂のご神体の不動明王は弘法大師の手により刻まれたもので、日本三大不動明王の一つといわれています。

また、この岩屋堂の西150m程の所には、平家の落人を祀ったといわれる五輪塔群があります。


(情報 千田)

岩屋堂:遠景 岩屋堂:入り口
岩屋堂 五輪塔