星の山

JR山陰本線江津駅の南4km程の所に、山頂付近に直径約90mの大きな星のマークがある山が見えます。
夏祭りの時は星のマークにイルミネーションが灯され、また雪が降ると一際鮮やかに星のマークが浮かび上がってきます。

標高417mの山で、万葉歌人柿本人麻呂と依羅娘子との惜別の歌に出てくる「高角山」と言われています。
   ※ 別項「柿本人麻呂と依羅娘子」参照。
人麻呂の歌に出てくる高角山は、その他に益田市にある高津の山だという説や、特定の山ではなく石見の山の総称を表している等の説もあります。

しかしながら、9世紀この山に隕石が落下したことより、この山の呼び名は「高角山」から「島の星山」または「星高山」と変わってきました。
中腹には隕石が落下した跡が大きな窪みとして今なお残っており、その側にある冷昌寺の境内には、直径約60cmの隕石を祀った祠があります。

また冷昌寺に隣接して「椿の里」という公園があります。
この公園は市内の経済界の方々を中心に、石見部の観光拠点を目指して、世界の椿を集めて造成・植樹をして平成5年に開園した市民の手による公園で、100種類・700本の椿・山茶花を初めとして、つつじ・あじさい・紅葉等いろんな植物がたくさん植えられています。
園内には約1000mの遊歩道があります。
適度なアップダウンがあって、途中には展望台やベンチ等が設けられ、駐車場やトイレも整備されていますので、家族で散策するには絶好のちょっとしたハイキングコースとなっています。

(情報 千田)
島の星山 隕石落下跡
冷昌寺に祀られている隕石 椿の里