柿本人麻呂と依羅娘子

2006年4月柿本人麻呂とその妻の依羅娘子(よさみのおとめ)の像が江津市高角山公園に建立されました。

万葉歌人の柿本人麻呂は持統天皇の宮廷歌人として活躍しましたが、石見の国の役人に任命され都を遠く離れて失意の中で、依羅娘子という女性に出会って結婚し幸せに過ごしていましたが、妻を残して都に帰ることになり、別離にあたって妻への思いを切々と詠った歌に登場するのが高角山です。

「石見のや 高角山の木の際より 我が振る袖を 妹見つらむか」
 
2人の像は離れて建てられており、別れて行く時人麻呂が高台から依羅娘子を振り返って見る形になっています。

万葉歌人の像は各地にありますが、夫婦の像は珍しいのではないでしょうか。

なお、この依羅娘子の像は女優宮沢りえとタレント井上和香の2人をイメージして製作されたとのことです。(ファンクラブのホームページより)


(情報 松島・千田)