断魚渓

島根県邑南町には「断魚渓」という渓谷があります。

「断魚渓」は江の川の支流の濁川が流紋岩を侵食してできた渓谷で、特に峡底一面に大岩盤が露出して、その岩の柔らかいところを侵食して、清流が急流となって小さな滝や深淵を作りながら流れる様は圧巻で他に類を見ない景観です。

昭和10年に国の名勝に指定されているにもかかわらず、公共交通機関の便が悪かったためか、全国的な観光ガイドにはほとんど紹介されず、山陰に住む人でも行ったことがある人が少ない所でありましたが、近年は道路も整備され駐車場も完備されていますので、車でお出かけの方にはぜひ立ち寄っていただきたい景勝地です。


(情報 千田)

谷の上から見た峡底岩盤   岩盤を流れる清流