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渋谷 正 様 |
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師範の免許書 |
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渋谷さんの心 「無心」 |
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書道とは
顔は厳しく硬く握り締める筆にある。
「書」は、その時その時が完成である。
書道の基本は、楷書10年だ。
(渋谷さん曰く)
渋谷正様は、若い頃北満の地で中国本来の書道を見て感動し、50歳にして書道の道に入り、55歳のときに某書道会より師範の免許を取得し、「渋谷雲峰」という号を戴かれました。
在職時の勤務後に、自分の書を広めんとして「洗心会」と言う名前をつけて書道教室を開かれ、多くの門下生に書道の心を教えられました。
60歳定年を境に心機一転、会派の師範から脱皮し、上位の日本書芸院を目指し、長尺・画仙紙(縦250cm横55cm)への書にも挑戦されています。この大きな画仙紙に書かれる時は、左足を一歩前に踏み出し右手に筆を持って、身体全体で書く練習を始め、一枚を完成させるのに何十枚も書き直し、作品を完成させていかれるとのことです。
62歳のとき、日本書芸院の「二科会員」に入選され、翌年書芸院の名鑑に名前が掲載されるようになった・・・とのこと、そのときの「喜び・うれしさ」は、いま思うと「感極まりの心境だった」と、思い出を話されています。
その後、一科会員に昇格され、65歳で無鑑査師範を取得されました。
渋谷さんは19歳のときに自ら志願兵として入隊され、北満部隊でソ連兵と戦った経歴の持ち主で、命辛々、なんとか無事に帰国された経験が、今日の「老いても若い人に負けない」強い精神力の根源になってると感じました。
その情熱は今も書道だけでなく松愛会活動全般に積極果敢にご参加頂いており、創作展への作品出品や「竹炭づくりボランティア」「見て歩こう会」の主幹行事への参加、「デジカメ」「パソコン」「カラオケ」等の同好会でご活躍されています。
「青春とは心の若さである」を実践され、いつまでも老いを知らない渋谷さんに「万歳!」
(記事・写真:中畑和雄) |