村上寿雄さんと作品「金閣寺」
今取り組み中の「日本の伝統美」シリーズ |
材料を削り、曲げ、接着し、数年かけて作り上げます
皆さんが作品展でご覧になっている、「模型作り」の村上寿雄さんを紹介します。
定年退職後に大型模型のオートバイ作りから始められ、小型オートバイ(80台!)、自動車、帆船、建物など、ラジコン、ワイヤーリモコンと、なんでもござれのスーパーマンです。
丁寧な作業を地道に続けて、大型帆船は完成までに数年かかったそうです。帆船は胴体になる平板を、胴体の寸法から自分で部材の寸法を決め、部材を一晩水につけてから、カーブをつけて接着したそうですが、曲率半径が小さいので折れやすく、メーカーに平板を追加注文して仕上げられたとことです。
帆船は製造元の専門模型メーカーが廃業し、次に大型の建物(三重塔など)を作られましたが、1mm弱から数mmの部品を、木材から切り、削り、曲げ、組み立てる、気の遠くなる様な作業の積み重ねです。
今のテーマは建物シリーズで、陽明門が完成で、金閣寺を作成中、透明ケースに入っていて美しい仕上げになっています。(記事・写真:百田哲郎) |