仏像彫刻 作品集 川西市 村上修二


 現役当時から30余年、10名ほどの同好の士で丹後半島と和歌山の船釣りを夏場中心に今も続けてます。冬場は海が荒れるので納竿し暇を持て余してました。3年ほど前に釣りメンバーの三島さんと思いつきで仏像彫刻でも冬場中心にやってみようかと云う事で、二人でとにかくスタートしました。何せ独学の素人彫刻なので今でも試行錯誤の連続ですが、やってみれば何とかなるものでツイツイ没頭して最近は1作彫るのにふた月程で彫りあがるようになりました。
 材料は不要になった廃材で始めましたが、二年目からご近所の実家や知人から欅や檜の間伐材を戴けるようになって、生木を1年以上乾燥させてから彫ってます。段々彫刻の面白さも感じてきてるので、当面年間5作以上100体を目標に彫り続けてみようと思ってます。

 仏像彫刻の動機なんですが、本当に釣り前泊の酒を飲みながらの思いつきなもんで・・・
しいて言えば寺社仏閣巡りは以前から関心が有って、何年ぶりの秘仏御開帳なんて聞くと積極的な嫁さんに
引きずり出される様な感じで京都・奈良へ足を運んでました。

 彫刻も学校当時以外の経験はなく、絵心の無さは自覚しており彫刻の方が良いかなと・・・ただ、全国を行脚して各地に千を超える仏像を今に残している木喰上人が仏画・仏像はその出来上がりの巧拙よりも作る心の方が大事と言われてたそうで「地面に棒きれで画いても立派な仏様」だそうです。三島さんと飲みながらこんな話をしているうちに彫り続けるようになりました。

 先日彫りあげたばかりの最新作(虚空蔵菩薩像)写真右、素材の欅が虫食いでアッチコッチ穴があいてまして補修痕隠しで已む無く合成漆で彩色しました。ご笑覧下さい。2013.1.10