「スペイン 小さな会社の12ヵ月」 出版本  宝塚市 伊瀬 亘・著 

1989年11月、日本からバルセロナの地に仕事場が変わり、爾来7年強の間カタルニアで生活をいたしました。その生活の大半を占めていました会社生活を振り返ってみて、スペイン的なところ、新鮮味を感じたスペイン人の人生観などを定年後のつれづれに書き綴って見ました。仕事上知り得た事項も若干ありますが、スペイン松下を辞してから早や6年を経ましたのでもう時効でしょう。一部個人的な面に触れるところもありますがご容赦下さい。生来、書くこと、喋ることは苦手な身であります。お読みづらい個所も諸処あろうかと思いますが、ご一読頂ければ幸いです。   宝塚市  伊瀬 亘

<内容紹介>
約8年間、スペインの日系子会社に勤務した筆者が経験したスペインの労働事情、スペイン人気質や習慣などを歳時記風にまとめたもの。勤務時間や年間の休日、労働時間、春闘や労働環境交渉、年末のお歳暮事情などスペインの日常的なこともわかる。スペインはEUのメンバーとなったが、だんだんとスペイン独特の習慣が薄れていくのはさびしい限りである。   この本の詳細紹介 ⇒ http://www.jsjapan.net/jsindex/book2977.htm
  表紙写真
スペイン・カタルニア州ジロナ県の県庁所在地ジロナ市に豪壮なゴチック建築によるカテドラルがある。11世紀のはじめに建築が始まり、その後次第に拡張された。その宝物館に展示されている天地創造を描いたタペストリーは幸い幾多の戦火を潜り抜けて今もカテドラルの重要な所蔵品である。
11世紀初の作と考えられるこのタペストリーの中央には全能の神が、そしてそれを囲むように天地創造の場面、アダムとイブの誕生などが描かれている。そして一番外側に1月から12月までの農業暦が画かれている。惜しいかな、11月と12月は失われているが、当時の生活を想像できる素朴な表現が見事である。この農業暦にヒントを得て一年の会社の仕事を書いて見た。尚、このタペストリーはそのまま大判の記念切手として発売されている。