画像(第44回)

趣味に生き世界を駆ける健康人生

枚方市山之上1丁目在住 辻本幸男さん
2016年12月10日 取材

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◆ 取材訪問

 少し肌寒い12月10日の昼過ぎ、枚方市から香里団地に向かうバス通りの山之上バス停近く、今回の夢中人辻本幸男さん宅を訪ねました。来訪を告げ門から長い庭を歩く4人の取材班を、家の玄関を開けにこやかに迎え入れてくれました。
 辻本さんは既報の「松愛会南支部だより」(2016年2月 第19号)の「元気ですよ!コーナー」で元気な姿が見られますが、そこで紹介された健康の秘訣と多趣味の関わりを、さらに詳しくご披露して頂こうという主旨でお伺いしました。
 通された応接間には、その多趣味ぶりを伺うに十分な写真や小物で溢れていました。

◆ プロフィール

 辻本さんは1928年(昭和3年)生まれの現在88才、1945年(昭和20年)4月旧制城東工業学校を卒業し、戦時下の松下飛行機(株)に入社されました。ただ、すぐに終戦のごたごたで退職を余儀なくされ、一時家業の農業を手伝われました。
 翌1946年(昭和21年)松下電器 電機工場(後の第三事業部~電機事業部)に入社し、主にモータの検査・品質管理の業務を長く担当されました。会社生活の後半の電機事業部はモータ事業の難しさもあり、精密モータ事業部と合併しその構内に移り、1988年(昭和63年)に定年退職されました。
 辻本さんは生まれつき低血圧のため、会社勤めの朝早い起床に苦労されたようです。そこで早朝の時間短縮のため、若くして自動車通勤を考えました。その頃の通勤は電車が当たり前の頃で、社内に駐車スペースがあり、辻本さんは自動車通勤の草分けだったそうです。

◆ 退職して

 退職して一番の楽しみは朝寝坊ができることだといいます。元来の低血圧で、夜の就寝は遅くなり朝の起床は8時前後のようです。血圧は高い方が100前後、心拍数は42で、医者からはできればペースメーカーとのアドバイスもありました。
 ただ、これとは別に解決したい持病がありました。ぎっくり腰と頸椎の矯正をすることです。探し当てた全健会(全国健康生活普及会)という組織を訪ね、3日間のカイロプラクティックという整体法を学びそれを実践しました。右の写真はそのとき学んだ記録ノートの一部です。
 特に、頸椎の矯正は首の牽引が普通ですが、これを止め自己牽引する寝枕を全健会の先生の指導で考案し、これが功を奏して現在の健康が維持されていると聞きました。

(注)全健会(全国健康生活普及会)
 全健会とはカイロプラクティックを通じて、健康の向上を図りより良い暮らしを目指す組織です。

◆ 健康づくり

 辻本さんの健康づくりの秘訣は、全健会で学んだことを単に実践するだけでなく、さらに療法を工夫・改善していく中で学び体験したことを、愚直に継続していると感じました。これらを積み重ねた結果が毎日の健康づくりのメニューとなり、現在まで休むことなく続けることで、88歳とは思えない健康と体力、気力、知力を維持しておられます。
 辻本さんが現在行っている健康づくりは、下記のように多岐に亘っています。

・自己流ラジオ体操:ぎっくり腰の再発防止
・足の速筋を鍛える:転倒防止 毎日100回
・スクワット:毎日100回
・インターバル走法:歩幅を広く速く・普通の繰り返し
・階段踏み:1段の上り下り
・体重10kg減:2011年 の人間ドックで指摘された

 辻本さんはこの中でも、体重減の重要性を次のように語ってくれました。
『 高齢になると体の各器官は全盛期の80%以下にダウンする。体重が若い頃と同じであると、その分歩行が困難になるので、是非10kg以上の減量が必要と医者から言われました。自身も右膝故障のとき、減量の大切さを強く思い知らされました。』

◆ 趣味を楽しむ

 健康の秘訣は単に健康づくりに精を出すだけでは今ひとつということです。
浅くてもよいから、できるだけ多くの趣味を持つ楽しさを強調されました。
辻本さんの現在の趣味は以下のようなものです。

・写真撮影:旅行など折にふれ
・仏像彫刻:根気のいる作業です。下記の写真参照
・水彩画:現役の頃から仲間とやっていたようです。下記の写真参照
・オカリナ:写真右の白い楽器が「オカリナ」です。
 (オカリナは教材テキストの上に置いています)
・野菜づくり:週1回マイカーで京田辺の畑に向かう。
 (マイカーは衝突防止など安全装置付きの日産NOTEです)

・庭いじり:植木剪定、肥料やり、消毒など

・旅行:暇を見つけては国内外の旅行をしています。
 ここ2年ほどは次項に記すように海外旅行の回数が大幅に増えています。国内旅行もあり、近年の長いものは2014年の尾瀬の旅、2016年の北海道20日間自動車旅行などです。


◆ 海外旅行

 辻本さんの旅行に対する取り組み姿勢には、人生の執念のようなものを感じます。特に近年の海外旅行の行先を並べるてみると、ビックリするほどの回数と地域になります。強い意思と継続した健康管理が相俟って、こんな数字が可能になるのでしょう。
<2013年>
 ・南米ギアナ高地
<2014年>
 ・南米マチュピチュ
<2015年>
 ・1月:パタゴニア(南米最南端)
 ・3月:スリランカ
 ・5月:中国(張家界・峨眉山・黄山・天目山)
 ・8月:北アメリカ(グランド/フライスキャニオン)
 ・10月:南アフリカ(喜望峰・ヴィクトリアの滝)
<2016年>
 ・1月:リオのカーニバル、イグアスの滝
 ・5月:シルクロードと中央アジア(キルギス・カザフスタン・トルクメニスタン・ウズベキスタン)
 ・11月:エチオピアと大地溝帯
<2017年予定>
 ・1月:ミャンマー大周遊 など

◆ コミュニケーション

 早くに奥さんを亡くし、一番淋しかったのは一人ぼっちで日常の会話がないことでした。ただ、現在は長男家族と同居し、長女家族ともできるだけコミュニケーションを取っているようです。旅行は長女やお孫さんとご一緒のようです。
 そして次のようなことを心がけています。
・長女宅と交互に食事会
・一人カラオケ:一人で声を出す機会がすくないため
・できるだけ外出、買い物、マイカー運転

◆趣味を実現するための資金づくり

 趣味の中でも旅行、特に海外旅行はお金がかかります。飛行機に乗る時間の長い海外旅行では、ビジネスクラスを利用しているそうです。席がゆったりできる、食事もおいしい、体調不良のときのトイレも直ぐ使える、などメリットはありますが、やはり少々お金が高い・・・
 そのための資金づくりの努力もされています。株・投資信託・債券などやっていますが、投資信託が一番安全ですと言われていました。

◆ 取材を終えて

 辻本さんは健康づくりと資金づくりと家族との関わり方をうまく整合して、このような多くの趣味を実現し充実した人生を過ごしておられると感じました。健康づくり1つでもままならない凡人からは、辻本さんの頭の中をMRIで覗いてみたい気がします。
 取材全般を通じて特に感じたのは、何ごとも「マメ」であるという強い印象でした。きれいに刈り込まれた庭の木々は、ご自身が剪定さたそうです。部屋の中は旅行での写真・貰ったパンフレット・通行手形などが、きちんと整理され壁に貼られ・順序よく並べられています。前以て依頼していた取材に関する内容も、2ページにまとめてくれていました。
 お聞きしたような内容を毎日マメにこなしていれば、知的にも体力的にも衰え知らずで暮らし続けられる気がします。筆者(HP担当)は山之上バス停をよく利用しますが、にこやかな辻本さんによくお会いします。いつまでもこの笑顔にお会いできることを楽しみに、取材を終え帰路につきました。

取材:梅原、吉川、中溝  HP作成:冨松

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