流域は支川を辿ると奈良県や三重県にも及び近畿の1/4を占めています。流域人口は約1,070万人にも及び、近畿圏の社会、経済、文化の発展に欠かせない役割を果たし、古来より灌漑・舟運・飲料水に広く利用されてきました。
平城京、平安京、難波宮などの古代都市は、建築資材や物資などの輸送を河川舟運に頼っていたため、淀川水系沿いに建設されています。京・大阪の中間に位置する枚方は、淀川によって創られた町、淀川の舟運によって発展した枚方宿を始め、現在も、私たちの身体の70%を占める飲料水のほとんどを淀川に依存し、淀川の水によって生かされているといっても過言ではありません。枚方市は淀川に11.5kmも接し、淀川に直接そそぐ船橋川、穂谷川、天野川という三つの支川を持っている唯一の町です。今回のふるさと発見はそんな母なる川・淀川を取材してみました。