山科周辺(観 桜)

第239回 くらわん会例会 2016/4/5(火)

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〈行程〉京都地下鉄東西線 御陵駅 ⇒ 東山台公園(朝会)⇒ 永興寺(参拝・見学)
     ⇒ 本圀寺(参拝)⇒ 琵琶湖第2疏水沿い ⇒ 山科緑地公園(昼食)
     ⇒ 毘沙門堂(参拝・観桜)⇒ 京都地下鉄東西線 山科駅(解散)
〈距離〉約 7km  〈参加者〉140名
         
集合場所の東山台公園
集合場所の東山台公園
★東山台公園に集合し朝会
 うす曇りながら温暖で、桜の花見にはうってつけの日になった。集合場所は京都地下鉄の東西線・御陵(みささぎ)駅から徒歩10分程坂道を登った 「東山台公園」で、初めての人は迷いやすいところなので道案内が必要だ。
 駅前は地下からの階段を出た所も歩道が狭く、 いくつかのグループに分けてそれぞれ道案内のガイドを付けて「東山台公園」まで案内した。
 それぞれ北・南・仲間のグループ別の受付の後、山内会長挨拶、新入会員の紹介、多数回表賞、本日のコース案内、次回のコース紹介と進み、 久しぶりの中島さんの指導で全員によるストレッチ体操を実施して出発となった。本日の参加者は総勢140名となった。

★永興寺に向け出発
 最初の拝観寺「永興寺」での見学時の都合で3班に別れての出発だ。集合場所から駅からの大きい坂道に出た後さらに北上し、突き当りの住宅の横の細い道が永興寺への入口で、この道を辿って2~3分で琵琶湖疏水が見えてきて、そこが永興寺(ようこうじ)の門前だった。
 この琵琶湖疏水は、1881年京都府知事になった北垣国道の主導の下、工事担当の青年主任技師田邉朔郎(当時21才)によって1894年に完成をみている。
 この疏水はいくつかのトンネルで繋がれているが、門前の疏水には円形の橋が架けられ、第2トンネルの入り口が見える。 その上縁には明治時代の名士「井上かおる」の揮ごうによる漢字8文字の「扁額」が見られる。その意味は「仁者は動かない山によろこび、 智者は流れゆく水によろこぶ」である。
 永興寺は曹洞宗の開祖である道元禅師ゆかりの寺で、本堂天井の「大間天井龍図」が有名である。この龍の胴体部分は本堂前の庭にうねっており中々の見ものだ。
 またここのお寺に保存されている木魚は日本一、二を争う大きさを誇っており、参詣者に自由に木魚の音を楽しませてくれていた。本堂での参拝にはそれぞれ班ごとに行くが、リュックを置き、靴を脱ぐのでかなり混乱しながらの見学であった。
 敷地内には山科の豊川稲荷社が祀られてあり、愛知県の分霊だとのこと。戦国武将には戦いの前には武運長久を祈願し、人々には広く崇められ、信仰されてきている。

★永興寺から本圀寺に向かう
 疏水に出た所で京都方面からヘッドランプを点けたモータボートがトンネルから出てきて驚いたが、市役所が観光客のため屋台船を検討している様子だった。 永興寺から疏水沿いに右側を300mほど東に歩くと、赤い橋が現れ、橋の袂に本圀寺への案内板を見て橋を渡り参道に入る。本圀寺は日蓮宗大本山の一つで、日蓮が鎌倉松葉ヶ谷に開いた法華堂が始まりで、1345年に京都の六条に、1971年に山科に移された。参道途中にはそれぞれ謂れのある文言の額や石版が並び、厳かな雰囲気を醸し出している。

 境内の中はあちらこちらで工事中で、雑然としているが、参詣人はかなりのものであった。本圀寺には寺宝として、「立像釈迦像」、「三赦免状」と「立正安国論」の三個の霊宝が厳重に保存されているとの事で、この「立正安国論」はオリジナルに更に真言密教批判などを加えた増補本「広本」が寺宝として保存されているようである。
 再び疏水に戻り東に向かって1200m歩く。疏水沿いの歩道はジョッギングコースにもなっていて時々走っている人にもすれちがう。

 今日は風も吹かない温暖な日で桜もようやく満開となったところなので、期待していた花びらが疏水に落ちて流される「花筏」が見られないのが残念だった。
 折からの桜の花見とてコースの所々に設けられたベンチは、殆んどが占領されていて隙間がない。すこし広い芝生などでは5~6人の座れる広さの敷物を広げたグループもいる。
 御陵田山町ではJR東海道線の直ぐそばを疏水が走っているため列車の通過ごとに賑やかだ。北上すれば「毘沙門堂」の標識を通過するあたりの疏水の両岸にはボランティア団体の植栽した菜の花が数10mに咲き誇っており、頭上の桜の満開と合わせて素晴らしいハーモニーを演出していた。

★少し遅めの昼食
 12時20分頃昼食場所の「山科緑地」に到着。13時まで昼食休憩となった。「山科緑地」には児童用の遊具などあり、トイレも完備しており、当日は「くらわん会」以外のグループの人々も含め埋め尽くされた感じだった。

★最後に毘沙門堂に向かう
 午後は1時過ぎ出発し「毘沙門堂」に向かう。午前に通過した標識を右折し、住宅街のゆるい坂道を400m程度で「毘沙門堂」の門前に到着だ。
 「毘沙門堂」は天台宗の寺院で毘沙門天を祀っている。境内への入り方は健脚向き、普通の脚力の人と弱い脚力の人向けの3通りとリーダーが紹介していた健脚向きの山門前の階段を昇る。
 境内の樹齢150年の枝垂れ桜は今まさに満開で、見事なものだった。外国人も盛んにカメラのシャッターを切っていた。

★毘沙門堂から山科駅へ
 帰路は普通の脚力向きのゆるい階段で集合場所に集まり全員揃ったところで山科駅に向かう。
 普通の門前町では商店街があって賑わうものだが、ここは何もない街で唯一呼び込みしている佃煮屋さんがあって、試食のあとで、「ちりめん山椒」を土産に入手した。
 「毘沙門堂」の前の坂道を南下、JRの線路の手前を右折、150m先の地下道を潜ってJR山科駅前で自然解散となった。

<取材>中野、中溝、松島 <HP作成>永井
100回表彰谷岡富美さん
100回表彰の谷岡富美さん
公園に集合した参加者
公園に集合した参加者
永興寺に向け出発
永興寺に向け出発
永興寺横の疏水
疏水をモーターボートが上る
疏水沿いの見事な桜
疏水沿いの見事な桜
永興寺の案内看板
永興寺の案内看板
永興寺の桜
永興寺の桜
永興寺本間天井龍図
永興寺本間天井龍図
龍の尻尾
石造りの龍の尻尾
日本一、二を争う大きさの木魚
日本一、二を争う大きさの木魚
本堂左前方の掛け軸
本堂左前方の掛け軸
くらわん会の集団を見守るアオサギ゙
くらわん会を見守るアオサギ
本圀寺に向かう
本圀寺に向かう
本圀寺入り口案内石碑
本圀寺入り口案内石碑
本圀寺に参拝
本圀寺に参拝
本圀寺 鐘楼移設工事中
本圀寺 鐘楼移設工事中
昼食前の休憩
昼食前の休憩
昼食風景1
昼食風景1
昼食風景2
昼食風景2
昼食風景3
昼食風景3
毘沙門堂入り口の石碑
毘沙門堂入り口の石碑
毘沙門堂の階段
毘沙門堂の階段
毘沙門堂に参拝
毘沙門堂に参拝
毘沙門堂案内立て看板
毘沙門堂案内立て看板
毘沙門堂の見事な枝垂れ桜1
毘沙門堂の見事な枝垂れ桜1
毘沙門堂の見事な枝垂れ桜2
毘沙門堂の見事な枝垂れ桜2
毘沙門堂の参拝を終え
毘沙門堂の参拝を終え
毘沙門堂の参拝を終え集合
毘沙門堂の参拝を終え集合
毘沙門堂から山科駅へ
毘沙門堂から山科駅へ

< 以下はその他の写真です >

初参加の皆さん
初参加の皆さん
今回リーダーの勝川さんピンクの帽子が桜にピッタリ
今回リーダーの勝川さん
永興寺に入る前の橋
永興寺に入る前の橋
 永興寺本堂内
永興寺本堂内
永興寺本堂から門を見る
永興寺本堂から門を見る
桜と菜の花の見事な共演
桜と菜の花の見事な共演
琵琶湖疏水横を進む
琵琶湖疏水横を進む
昼食前の休憩
昼食前の休憩
毘沙門堂の枝垂れ桜1
毘沙門堂の枝垂れ桜1
毘沙門堂の枝垂れ桜2
毘沙門堂の枝垂れ桜2
毘沙門堂門跡図
毘沙門堂門跡図
毘沙門堂で出発を待つ
毘沙門堂で出発を待つ

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