
阪急・桂駅 |
2016年1月のくらわん会は、洛西の松尾大社への初詣。このコースはくらわん会で初めての初詣コースになる。
桂駅近くの小公園を集合場所にしていたが、時間近くなってもいつものメンバーが揃わない。その内、京阪電車で人身事故があり全線不通になっているとの連絡が入った。
少し時間を遅らせて新年の朝会を始めて、途中の昼食場所近辺で遅れてくる方と合流することになった。
昨年まで会長を努めていただいた野口忠一郎(南)さんが退任され、新会長に山内宏一(北)さんが担当されることになり、それぞれからご挨拶を頂いた。歩行の安全のためストレッチ体操をしたあと出発する。
京都の西山裾へ歩き出す府道67号(物集女街道)と国道9号線の千代原口交差点から京都桂病院前に向かう。
京都桂病院前から山裾を北へ行くと、平安時代に葉室家の荘園だった場所に約千年以前より鎮守の神として葉室家の霊を祭り御霊神社が建立され、祖霊を神社に祀り、僧侶が祖霊の供養が行う神仏混合の始まりが行われている葉室御霊神社がある。
更に行くと公家であった葉室家の菩提寺として栄えた浄住寺がありここで小休憩となった。浄住寺は円仁(慈覚大師)が天台宗寺院として開創したが、その後黄檗宗の僧鉄牛道機が再興し黄檗宗の寺院となった。
このお寺は紅葉が綺麗で方丈は、伊達騒動の張本人・伊達綱村の幼少期時代の元武家屋敷を移築した、みどころの多い神社である。ここで遅れていた30人ほどの仲間が追いついて参加し115名になった。
しばらく竹林が続きその続きに竹の寺地蔵院が見えてくる。この寺は臨済禅宗の寺で、夢窓国師が開山。足元に広がる苔の絨毯と、境内を覆う圧巻の竹林が仏様の慈悲と竹の精気に包まれる場所である。
やがて。道路を渡るとすぐ左に竹工の名人・長野清助が27年の歳月をかけて金閣寺を模して独力で竹で建造した「かぐや姫竹御殿」がある。
西芳寺川を渡りこじんまりとした公園が華厳寺の手前にあり、ここで昼食休憩になった。新年でもあり、あちこちでお屠蘇や清酒で祝杯を上げる姿が目についた。
昼食後、右に折れる道のすぐ上に華厳寺(鈴虫寺)がる。このお寺は四季を通じて鈴虫の音色を聞くことのできる境内で「鈴虫寺」の名で親しまれている。
更に山裾を行くと途中にり、すぐに松尾大社の赤鳥居に出る。
松尾大社は太古の昔よりこの地方に住んでいた住民が、松尾山の山霊を頂上に近い大杉谷の上部の磐座に祀って、生活の守護神として尊崇したのが始まり。
五・六世紀の頃、秦氏の大集団が、朝廷の招きによって朝鮮新羅からこの地方に来住。秦氏は保津峡を開削し、桂川に堤防を築き、今の「渡月橋」のやや少し上流には大きな堰を作り、その下流にも所々に水を堰き止めて、そこから水路を走らせ、桂川両岸の荒野を農耕地へと開発して行った。
酒造については秦一族の特技とされ、松尾大社が「日本第一酒造神」と仰がれるようになった。境内の神與庫には、全国の酒造家から奉献された酒樽の数々が並べてある。
楼門までの境内両側にはぎっしりと出店が並んでいた。まずは拝殿に向かい初詣を済ませる。
松尾大社から更に山沿いの道を、嵐山渡月橋を目指して進む。嵐山公園中ノ島で今日のコースは解散。それぞれに阪急嵐山駅、嵐電嵐山駅などへ向かって帰路についた。
取材:小郷・吉川・永井・梅原 HP作成:冨田
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山内新会長就任の挨拶 |