 五位堂駅集合 |
JR鶴橋で近鉄・大阪線に乗り換え急行で五位堂駅に向かう。乗車時間は約25分間位だ。
大阪平野を東に進むと、金剛山地の山々がせり出してきて、直ぐ新玉手山トンネルに入る。トンネルを抜けてしばらく行くと府県境で奈良盆地に踏み込むことになる。
香芝市役所の最寄駅を過ぎ、JR和歌山線を乗り越えた先が五位堂駅だ。
当駅が香芝市五位堂ではなく、同市瓦口に位置するにもかかわらず「五位堂駅」と名乗るのは、以前に香芝町(現・香芝市)が合併によって発足するまでは五位堂村瓦口に位置していたからである。
集合場所は五位堂駅から北へ200m程の「御坊ノ浦公園」だ。今日のコースは「くらわん会」としては初めての場所のためか、114名の参加者が集まってくれた。
定刻に野口会長の挨拶に引き続き一連の行事があり、最後にストレッチ体操で筋肉をほぐした後、10時22分出発した。
国道165号線の上を越えるバス道を2Kmほど北上、右手の高塚地区公園(香芝一号公園)に到着、ここで集合場所に無かったトイレ休憩となった。この後、見立山近隣公園を経て町中を左や右に曲がりながら東北方向に進み、約1Kmで「三吉石塚古墳」に到着した。
この古墳の左手には「新木山古墳」があるが、御陵のようで入れない。三吉石塚古墳は立ち入り可能で沢山の人が頂上まで登っていた。
ここから狭い車道を200m北上し、広陵町立図書館を左に見ながら竹取公園に入った。竹取物語をあしらったモニュメントが駐車場の入口に建てられており中々の雰囲気を創っている。
本日のコースの主目的の「馬見丘陵での菖蒲」の公園は竹取公園の直ぐ北側で、府道132号の跨道橋を渡り公園の中央南口の「タダオシ橋」から入る。今月は第3回馬見花菖蒲まつりが開催されるので園内あちらこちらにその幟がはためいている。
今日見る「菖蒲園」のほかに北エリアの「馬見花苑」、秋の「ダリア園」、初夏と秋の「バラ園」と公園の見どころはたくさん有り、またこの公園のパンフレットの「花とみどりの時をすごそう」によれば、年間の公園の花カレンダーと共に春の「モクレン」「ライラック」「キリシマツツジ」、夏の「ヒマワリ」「スイフヨウ」「ムクゲ」「アジサイ」、秋の「サルビア・レウカンサ」「コスモス」「ヒガンバナ」「コムラサキ」、冬の「クロッカス」「ウメ」「ロウバイ」「サザンカ」などの紹介と写真が出ていて、季節ごとに来てみたい気にさせる。
この公園は古墳公園であって、主な古墳だけでも「池上古墳」「乙女山古墳」「倉塚古墳」「一本松古墳」「別所下古墳」「ナガレ山古墳」「巣山古墳」「狐塚古墳」「三吉2号墳」と9ケ所あり、そのうち1ヶ所は「国指定特別史跡」、2ヶ所は「国指定史跡」だ。
これらの古墳は4世紀後半から5世紀後半の100年間で築造されており、このうち「ナガレ山古墳」は築造当初の姿に復元されて、頂上まで登れる。くらわん会のメンバーもかなりの人数が体験した。
12時10分円形ドーム屋根の馬見丘陵公園館前で昼食休憩宣言があり、13時50分に集合の指示が出されこの間に公園館の北側の「花菖蒲園」を堪能するよう説明がなされた。
公園館前では1日2回「園芸相談」を受け付けており、土・日には公園で活躍するボランティア「馬見花サポーター」が見頃の花を案内してくれ公園を2倍楽しめるようになっているようだ。
また河合町文化財ボランティアガイドの会による「古墳ガイドツアー」が土・日には11時、14時当日受付で参加無料で実施されているようだ。
この花菖蒲園は3,000平方の敷地に、約100品種・3万株が群生する菖蒲園で、例年6月いっぱい鑑賞出来るとのこと。今回の例会ではカメラマニアのメンバー達が撮影に余念が無かった。
昼食休憩の後、全員集合して近鉄田原本線「池部駅」を目指し、13時50分出発した。
菖蒲園の左手の道をバラ園・花の道・ススキの丘と辿り、短いトンネルの先はカフェレストランのある「花見茶屋」のある北地区になる。ここでは週2回、土・日には10時~17時に「スイーツ&パンの販売」や、広陵町と河合町の「地域特産品販売」がされているようだ。
彩りの広場では9月下旬から12月中旬まで楽しめるダリアの手入れのため、大勢の方々が作業してる横を抜け、今は行事の無い「集いの丘」の広場を横切り、大型テントを横目で眺めながら「北口」と「西口」の間にある跨道橋を渡り約1km位の長さの「緑道」に入る。
この跨道橋の手前には「皇帝ダリア」があって、11月下旬頃には草丈4~5mの高さになり、見事な花を見られるそうだが、今日は残念ながら見られない。
この緑道は北西に向かってほぼ直線状に近鉄田原本線「池部駅」まで続く。途中小休止しながら14時40分には駅前に到着、ここで自然解散となった。帰路は殆どの人は「池部駅」から「新王子駅」まで田原本線で行き、JR大和路線で天王寺まで行き、そこでJR環状線に乗り換え京橋まで行くルートでそれぞれ帰路に就いた。今日は曇り空ながら雨にも会わず、快適だったが、半袖のため両手とも肘から先は真っ赤に日焼けした一日であった。
取材:中野、吉川、中溝、永井 HP作成:永井
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