「秋の古都」東山巡り
第209回 くらわん会例会 2013/10/1(火)
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(行程):京阪本線・三条駅(集合)⇒ 知恩院 ⇒ 大鐘楼 ⇒ (急な登り坂が続く) ⇒ 将軍塚大日堂 ⇒ 東山山頂公園・展望台 (昼食) ⇒ 地主~社・ 清水寺参道(解散・自由行動) ⇒ 京阪・清水五条まで誘導 (距離): 約7Km (参加者):130名 |
秋とはいえまだまだ直射日光の厳しい京阪三条駅の上の観光バス停留場横の広場に陣取って、南・北・仲の世話役の皆さんがそれぞれ今日の受付をしているが、いかにも暑そうで大変である。 今日の参加者は130名となって盛況だ。朝の一連の行事の後、ストレッチ体操で手足を目覚めさせて10時30分出発した。川端通りを南に歩く。歩行者用の小道には水路が流れ気持ちが良い。しばらく小公園様の広場で左折、花見小路を南に辿り次の信号で新橋通りを東に行くと東大路通りに出た。ここまでは祇園の中ともあって、狭い道で時々車も通り、注意しながらの通行であった。 東大路通りには知恩院の古門が面しており、その先には知恩院正門が見えている。正門前の観光バス駐車場内にはトイレがあり、トイレ休憩となった。ただ正門を入って女坂を上がった先の御影堂でもトイレがあるので、ここで休憩するグループも多かった。 知恩院の国宝・御影堂(みえいどう)は100年ぶりの大修理中で外観は見られなかった。目下、屋根瓦を下ろし、木の骨組みにして「知恩院の七不思議」の名工・左甚五郎の「忘れ傘」を解明しようとしていたが、傷みが激しく見送られたと後日新聞報道で知った。 知恩院の大鐘は、NHKから全国放送される”除夜の鐘”で有名である。 日本三大名鐘のひとつ、高さ3.3m、重さ110トンで鐘楼と共に国の重要文化財である。 夜間は「東山山頂公園」へ入門制限があり裏手の大鐘楼を回りこんだ所にゲートが設けられている。11時過ぎ、このゲートをくぐってここから頂上までの高度差は約120メートルの登り道、本格的なハイキングのスタートとなった。今日のコースは星ふたつのストック持参の難度だが、星三っつのストック必携でも良かったと話す人もいた。 目的の将軍塚は「東山山頂公園」の中にありほぼ一本道、標識は良く整備されていて迷うことはない。ゲート通過後数分で「法垂窟」になる。数基の石碑と洞窟の前を過ぎると繰り返し折り返しの続く長い坂道だ。折り返しのコーナーには、ところどころに赤い前掛けの石のお地蔵さんが祀られて、旅人の安全を祈願されている。 人ひとり通れる広さの山道は砂利や砂、あるいは岩が露出しており足元をしっかり見ながらの山登りだ。途中休憩をとりながら、2グループに分かれての行動だが先頭との間、5−6分は開いていたようだ。頂上近くで栗田口へ向かう「京都一周トレール 東山コース」にぶつかるが、「東山23」の標識に従って右方向に少し歩き、将軍塚・大日堂の入り口に到着した。 大日堂に参拝した後、午後1時まで昼食休憩となった。将軍塚の由緒は、その昔京都に遷都された桓武天皇が、都の安泰を祈念して将軍に甲冑を着せ埋めたと伝えられている。この塚は「世の中に大きな変動があるときには、鳴動する」と源平盛衰記に書かれているようだ。 大日堂の由緒は、京都市内を囲む連峰の一つ東山は青龍が住する地で、仏教の密教宇宙観から、この地で発掘された石仏の胎蔵界大日如来をお祀りしている。紅葉、桜や変わり咲き桃などの公園式庭園、東郷元帥などの偉人の石柱や石碑が残されている。 大日堂を出て直ぐに展望台があり、京都市内の全域はもちろん、西山、北山、比叡山、東山など360度の大展望だ。今日の例会参加者のほとんどがここで弁当を拡げていた。 午後1時清水寺向け出発。多少上り道もあったが、ほぼ下り道を約40分で清水寺境内へのゲート通過となった。帰り道では精神的に余裕ができて、道端に生えている樹木の名称とその解説も見ながら下ってきた。しかし道の状況は下りの方が厳しく、木の根道に近い所もあった。 ゲートを出ると地主神社、そこから直ぐに清水の舞台への入り口になるが、左方向の滝の前で集合し、ここで一次解散の宣言がなされた。 清水寺は伝説では西暦798年、坂上田村麻呂の創建で、ここに東北で戦った敵将「アルタイ」「モレ」の顕彰碑が建てられている。田村麻呂は捕虜として連れてきた二人の助命を願ったが、中央政府からの許可を得られなかったのである。 この二人の碑は枚方市の牧野公園にも首塚と言われ、保存されている。 一次解散後、清水寺の舞台を見学する人、行列に並んで滝のお水を柄杓に受けて飲む人、京阪の祇園四条に向かい特急で帰る人など別れて、大半の参加者はコースリーダーの後を京阪五条に向かった。 茶わん坂から五条坂交差点をわたり一路京阪五条駅までは相当な距離だった。 取材・写真:梅原、中野、 HP作成:梅原 |
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