<コース> 京阪・丹波橋駅 ⇒ 御香宮神社 ⇒ 乃木神社 ⇒ 伏見港公園 ⇒ 黄桜カッパカントリー ⇒ 月桂冠大倉記念館 ⇒ 京阪・中書島駅
<歩行距離> 約7km <参加者> 61名
あいにくの雨である。京阪電車丹波橋駅のすぐ傍の呉竹会館の集合場所には、当初、世話人の人達だけしかいなかったが、それでもこの天気にもかかわらずボツボツと会の人達が集まってきて最終61人がやってくる。初参加は1割の6人と例月に比べ多く、どうやら酒蔵巡りに惹かれてやってきたらしい。言い訳ではないが、丁度60人位がまとまりやすく、行動もスムースである。
朝方から降り続いた雨もどうやら上がったようで、まずは一番の御香宮神社にやってくる。何度も来ている神社であるが、裏門から入るのは初めてである。遠州仕込の見事な庭園があるらしいが、そこはパスして境内から湧き出る御香水を口にする人らも多い。
JR奈良線の踏切を越えると、桃山御陵の森の一角を歩くようになり、森閑とした気が漂う中を進むと乃木神社にやってくる。軍神として祀られた乃木将軍については賛否こもごもがあるが、やはり明治の精神的な支柱として尊崇する人ではなかったのかと思う。広い境内には日露戦争での乃木さんの司令部とか幼少時の住居が再現されている。
坂をどんどんと下ると京阪宇治線が走る広い通りに出る。土手を上がると宇治川の堤防に出る。昨日の雨で水かさを増した川がとうとうと流れ下る。京阪中書島駅をぐるりと回りこむように歩き、伏見港公園にやってくる。ちょうど12時になっており弁当になる。
この港がかっては淀川からの水運により大坂と伏見がつながっていたところである。運河沿いの遊歩道を歩いていく。今は水もなくやさ涸れているが、桜のころになると10石舟が行き交うところである。岸辺には酒蔵が立ち並び、さすが日本一の酒造りの町という感がある。
運河を上がり竜馬通りに出る。とたんに伏見の酒造りの町並みを巡る観光客がぞろぞろと歩いている。左手にある寺田屋を横目でにらみ、右手に入るとカッパ天国だ。黄桜酒造が経営する店舗で、皆は勝手知ったる所とどんどん中に入っていく。ぐいと一杯利き酒をやったり、酒粕を買ったり、黄桜の詰め合わせを買ったりと華やぐ。お酒が飲めなくても楽しいところである。
次は大倉記念館である。ここは宮内庁ご用達の月桂冠の元締めだ。大きな倉が続きかってはこの中で天下の月桂冠を造っていたのだ。今は酒造り博物館のようになっている。ここで一次解散になり、入場料を出して中に入る人や、売店に行く人達、はたまた伏見の酒屋さんでお酒を飲みに行く人達様々で、今日の伏見の神社と酒蔵めぐりの楽しい一日が過ぎた。
(担当:石田、小郷)