家々の庭の金木犀のほのかな香りが漂ってくる爽やかな秋日和の日。京阪・私市駅の前の広場には少し出足が遅いなと思っていたが、近場なので集合時刻間際にドタドタと一斉に駆け込んで来る人達。今日のコースは ★2.5の難コースと朝会で説明はしたものの、物ともせずにやる気十分な面々。中島インストラクターによる入念な柔軟体操の後出発。

　私市のコスモスが咲き乱れる民家の間の緩やかな遊歩道を歩いて行き、やがて尺治川の渓流に行き着く。ここからは「くろんど園地」へのハイキングコースでお馴染みの道である。コースから少し外れた所に「月輪の滝」があり、見学に行く人達、そのまま階段を登る人達それぞれで、この辺りで行列がバラけてくる。

　このコースは樹林の中を行くので、日も遮られて絶好のハイキング道、沢の両岸には大小の岩がゴロンゴロンと転がり、昔は山賊の棲家だったような洞穴などもある。無線で行列のトップと交信しており、20分も前に既に「すいれん池」に到着したとのこと。

　鯉が悠々と泳ぐ「すいれん池」、立派な建物の「くろんど園地」休憩所は時ならぬ130名の人達で溢れかえり、リーダーが11:30分に出発というのを、皆どこ吹く風とおしゃべりに興じている。日の当たる管理道路の少し登りの道を行くと、「くろんど園地」の管理棟のある広々としたキャンプ場にやって来る。ここで皆一斉に思い思いの所に行き、テントサイトの板場の上に座り込みお馴染みの宴会をやる人達、あるいは仲間と弁当を食べる人達、また一人静かに物思いにふける人様々である。

　12:45に出発。ここまでは「くらわん会」で何回も来てはいるが、これから「獅子窟寺」へ下る道は初めてのコースで、下見の時には難コースの ★2.5と認定された。まずはこの園地の最高地点まで登り、送電線のある辺りから、いよいよ細い尾根道の下り坂にかかる。佐々山名誉会長の配慮でロープが用意され、屈強の世話人3〜4名が先行しロープを張り、待ち構えている。

　何分一人ずつロープにしがみつき、杖を頼りに、回りの木の枝にもしがみつきながら通過するので、大きく行列はバラけてしまう。最高齢80何歳かの Ｉ 老もこの難所は何とか無事通過したものの、最後は6人の世話人をお供に引き連れ約40分の遅れで「獅子窟寺」に到着した。早く下りてお待ちの皆様、Ｉ 老様も本当にお疲れ様でした。しかしコースはきつい尾根道ではあるが、途中、八丈岩という大きな岩や、枚方、交野の町並みを見渡せる展望台、石仏が大勢鎮座する昔ながらのよい道であった。　　

(HP作成：石田、小郷)