山科疏水から大津まで

第179回くらわん会例会 2011/4/5(火)

(写真をクリックすると大きくなります)

☆ <行 程> 京都地下鉄・山科駅(集合) ⇒ 山科疏水 ⇒ 一燈園 ⇒ 小関越 ⇒ 長等公園(昼食)
                       ⇒ 長等神社(参拝)⇒ 大津市内散策 ⇒ 大津各駅(解散)
     <歩行距離> 約8km  <参加者> 134名
 
 山科から大津方面の開花は枚方より遅い。さらに先週来の花冷えで、桜は3分咲き程度の少し寂しい「花紀行」となった。残念に感じた筆者は、1週間後の4月11日に再訪し、同じ被写体を撮影した比較シーンを、参加者の皆様に先ずお届けしたい。

被写体 Before 下見日(2月15日) Today 行事日(4月5日) After 1週間後(4月11日)
京阪・山科駅前の
しだれ桜
山科駅前のしだれ桜 山科駅前のしだれ桜 山科駅前のしだれ桜
「一燈園」入口付近 「一燈園」入口付近 「一燈園」入口付近 「一燈園」入口付近

☆ 京都地下鉄・山科駅(集合) ⇒ 山科疏水 ⇒ 一燈園
疏水公園へ至る道に現れた野生の猪  東日本大震災という未曽有の悲劇の直後であり、行楽自粛ムードで参加者減少を少し懸念していたが、我々は健康増進が目的のグループであり、幸い天候にも恵まれ、134名という平均以上の元気印が集合した。

 上記写真の山科駅前に一次集合し、順次朝会場所の山科疏水の「疏水公園」へ移動した。途中で遭遇したのが何と野生の猪で、餌を与える人がいる様で、時々出没すると土地の方から聞いた。

 コース説明、多数回参加表彰など恒例の朝会後、「桜ちらほら」の疏水沿いの散策道を、11時頃から行進を開始した。

 途中にある「一燈園」(財団法人・懺悔奉仕光泉林)は、明治37年に創設され、自然にかなった生活をすれば、人は何物をも所有しないでも、また働きを金に換えないでも、許されて生かされるという信条のもとに、常に懺悔の心を持って、二百数十名の方が無所有奉仕の生活を共にされている所と聞く。

 小関峠を越える山道の近くにあるコンビニで、最初の休憩を取り、これからの登り道に備えた。
疏水公園を元気に出発(この辺りの桜は、つぼみ膨らむ程度)
朝会で挨拶する石田会長 山科疏水に沿って歩く(この辺りの桜は、3分咲程度)
初参加の方にご挨拶頂く ここから小関越えの山道に入る
「山科疏水」案内看板
<クリック後、左右にスクロールしてご覧ください
☆ 小関越 ⇒ 長等公園(昼食) ⇒ 長等神社(参拝/一次解散)
小関峠越えの山道を進む  山科(琵琶湖)疏水は、琵琶湖畔の三井寺下から長等山トンネルをくぐり、山科盆地の北辺を通過した後、九条山を経て京都盆地へ至る水路である。

 最初の発想は大津方面から京都への道路事情が悪かったため、水運路を得る必要があったことから来ている。やがて陸路が整備され、船による物流ニーズが失われた後も、上水道・電力発電の水源として、京都市民の日常生活を支え続けてきた。

 小関峠の下を疏水やJR東海道線が走っているが、我々は峠道を越えて大津の町へ向かう。頂上付近までは約1.4km、30分のコースである。

 途中に巨大な円筒状の建造物を見るが、琵琶湖疏水工事のときの「竪坑」(シャフトとも称される)で、直径約5m、深さ約45mもあり、作業物資運搬、換気等のために設けられたそうだ。現在露出部周辺の修復工事中で、作業員の方と比べると大きさが分かる。

 峠の頂上付近で休憩を取り、後は緩やかな下り道を大津市内へ向かい、程なく昼食休憩場所の長等公園へ到着した。

 ここにも桜の木は沢山あるが、3分咲き以下という感じで、満開を想像しながら、いつもより少し長い1時間の飲食を楽しんだ。
 昼食時の話題は何と云っても「東日本大震災」が多く、次は「統一地方選挙」を含む最近の政治談議であった。

 昼食後は先ず近くの長等神社へ移動して参拝後、ここで「浜大津の散歩スポット」の説明があって一次解散となった。 
大津の長等公園へ到着
地下の疏水へ通じている竪坑(たてこう)頂部 長等公園での昼食
小関越の頂上地点へ到着(ほっとする) 長等神社へ参拝
小関峠から大津市内へ下る 長等神社で一時解散
☆ 大津市内散策 ⇒ 大津各駅(最終解散)
大津絵の店  一次解散後は、また少し歩いて三井寺へ参拝する方、配布された「浜大津散歩スポット」の地図を片手に、大津絵の店、銘菓の叶匠寿庵本店、大津祭の曳山資料館巡りをされる方など、皆様色々楽しまれたようである。
 
 江戸時代、東海道のお土産として流行した「大津絵」は、今でも新鮮かつユーモラスで、一筆箋やぐい飲みなどを求められていた。大津の歴史ある大祭「大津祭」を展示する曳山資料館では、実物大の曳山と精巧なカラクリ人形の実演を見ることができた。

 京阪・浜大津駅まで来ると、大津港と琵琶湖を眺望でき、車と一緒に赤信号で停車する京津線の路面電車などの風景を楽しむことができた。

 市内観光など見向きもしないで、枚方居酒屋への直行組もかなりおられたようではあるが、快晴、清流、花、見学全てが最高の楽しい一日であった。

【PS】ご参加の皆様には諮らせて頂きましたが、「くらわん会」会計残金から3万円を、「震災義援金」として支出させて頂くことに致しましたので、ご賛同よろしくお願い申し上げます。           

<写真:梅原、吉川、藤田 HP作成:吉川>

大津港と琵琶湖
大津祭曳山展示館 京阪・京津線の路面電車
曳山展示館内の実物大「曳山」 京阪・浜大津駅(ここから帰阪)

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