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<行程> 京阪三条駅 (壇王法林寺)⇒ 川端通 ⇒ 冷泉通 ⇒ 平安神宮 ⇒ 神宮通 ⇒ 知恩院 ⇒ 円山公園 (八坂神社)⇒ ねねの道 ⇒ 二年坂 ⇒ 三年坂(産寧坂)⇒ 清水寺(解散)⇒ 茶わん坂 ⇒ 清水五条駅 <行程距離> 約7km <参加者> 143人 |
昨年(伏見稲荷大社)に続き今年も京都が初歩きの舞台。このコースには神社仏閣が多く、行く先々で“今年の健康と安全を祈願”して沢山のご利益を頂こうと、お屠蘇気分もまだ抜けない1月4日、普通の初詣姿とは違い重いリックを背負い歩きモード満々で京阪三条駅で降りたった元気印、中央出口すぐ前のエスカレータから地上に出て数十歩行った壇王法林寺に集まったその人数143名。
ひと月ぶりの再会とはいえ、新しい年を迎えたことで、仲間を見つけてはそこかしこで新年の挨拶が交わされている。素晴らしい日本の風景だ。 朝会が始まり、会長から新入会員が紹介されるが今日はなんと15人。『1年の計は元旦にあり』と言われるが、入会してくれた15人の今年の心構えが素直に伝わってくる。続いて「三箇日が終わったとはいえ、まだまだ参拝客が多いので、特に今日は迷子にならないように」との注意事項があり、いざ出発。 今年最初の一歩は鴨川沿いの川端通を北上し冷泉通で右折、左手に疏水を見ながら遊歩道を歩く。この路は春には桜が素晴らしく、過去何回もこのコースを歩いている。暫くすると交差点の右手にTV推理ドラマによく登場する川端警察署。今日は静かだ。冷泉通を更に進み疏水に架かる橋を越え京都一のアカデミックな地域『岡崎』。街路樹の横に年末年始にかけて降った雪がほんの少し残っている。 最初の目的地『平安神宮』に到着。鮮やかな丹朱と緑青の屋根の社殿は王朝風の華やかさである。この社殿は意外に新しく、明治28年に平安遷都1100年を記念して催された勧業博覧会のパビリオンの跡に、桓武天皇と孝明天皇を祀って神社にしたものだ。『時代祭』はその紀年祭の奉祝行事。ここで第1回目の休憩をとり集合は20分後、皆それぞれお参りに向かったが思ったより参拝客が少ない。混雑を予想していたが肩透かしを食らった(歩くには、嬉しい誤算だ)。 11:15隊列を組んで再出発。京都市勧業館・美術館、府立図書館や国立近代美術館などが並ぶ『神宮道』を下ル(京都では、南に向かうことを指す)。この道幅は広くこの時期露天商の絶好の場所と思われるが、その類のお店はきっちり規制されている。 大鳥居を潜り、再び疏水を越え、仁王門通を横切っても今日(4日)は人が少ない。すでに会社が始まっているせいであろうか。道の両側にある老舗の和菓子屋や画廊 また素敵なみやげ物の店などのウインドウを見ながら進む。 三条通りを横切ると道は狭くなり車と擦れ違う回数がずんと減り 且つお店もまばらになってきた。行き交う人も少ない。左前方の青蓮院は、天明の火災の際には仮皇居にもなった由緒ある寺院で粟田御所とも呼ばれている。今日は横目に見ながら素通り。ゆるやかな上りが暫く続きやがて平坦になったところで道幅が広がった。除夜の鐘で有名な『知恩院』寺領に入ってきた。 知恩院の三門(国宝)が左上手に現れた。迫力を通り越して威圧感さえ感じさせるこの三門は日本最大で二階二重門。それにもまして気になるのは、三門を覆う葵の御紋がはいった巨大な幔幕だ。知恩院は戦国の世まで不遇な時代を過ごしていたが、徳川の時代になるとその菩提寺として歴代将軍の庇護もあり、寺地を拡大し諸堂の造営などで浄土宗の総本山としてゆるぎない地位を築いてきた。 境内には国宝建造物や重要文化財など多く、「葵の御紋」の御威光も納得。しかも今年平成23年は知恩院の開祖法然上人の大遠忌800年にあたり、盛大な行事が計画されている。三門に続く急勾配の石段を避け、右手にある女人坂の坂道を上り国宝『御影堂』に進む。ここも意外なほど参拝客が少ない。二回目の休憩をとって、『御影堂』などに参拝、大鐘楼へと向かう。毎年の「行く年来る年」で一番目に紹介されるこの梵鐘(日本三大梵鐘の1つ)にも観光客(参拝客)の姿は少ない。 大鐘楼から『円山公園』に向かう道の途中に絶好のこじんまりした広場を見つけたのでここで昼食となった。風が殆どない日とはいえ太陽が雲に隠れるとさすがに寒い。 12:45再出発しまもなく『円山公園』に到着。有名な『しだれ桜』付近でリーダから「再度休憩」の声。八坂神社に向かう者、休憩する者など思い思いの行動を20分間とった。 円山音楽堂の横を通り『ねねの道』に入る。ねね(北の政所)と縁の深い高台寺は左手。この辺りから覚悟していたような?人通りになってきた。御影石で敷き詰められた道の両側はお寺の土塀や茶店等が連なる。『維新の道』から『二年坂』に入った時に急に霙交じりの雨がパラパラ。しかし傘をさす人は殆どいない。 『二年坂』に続く『産寧坂(三年坂)』の急勾配は、更に道が狭いせいかもしれないが、すれ違うことすら困難になってきた。有名な『七味堂本舗』の角を曲がって『清水道(松原道)』に入った途端人は更に増えたようで、時々立ち止まざるを得ない状況になった。その時耳に入ってくるのは日本語ばかりではなく様々な外国語も飛び交っている。恐らく冬のヴァケーションを利用して日本を旅行している外国人観光客だろう。観光立国日本に少しは貢献してくれてありがたいが、道の両側に連なる土産物店や食べ物屋を見ながらゆっくり歩いているので、歩こう会はもはや隊列の様をなさない。少しずつ塊になりながら歩いている。迷子にならなければ良いのだが…と心配になってきたが、一本道なので大丈夫であろう。皆黙々と必死に歩を進めている。目の前の空が急に広がり清水寺の門前に出た。 リーダがマイク片手に皆が到着し終わるのを待っている。暫くしてから「今日はここで解散。清水寺をお参りするもよし。茶わん坂を清水五条駅に下って帰るのもよし」とリーダの声。 最後は年始らしい?混雑ぶりを体験できたが、予想していたよりスムースな歩行が出来 てやれやれ!! 本当にお疲れ様でした。 <取材:梅原、勝川、吉川、冨田 HP作成:冨田>
![]() 明けまして おめでとうございます。 本年も「くらわん会」をどうぞよろしくお願い致します。 (2011年度年頭に、くらわん会世話役の勢揃い) |
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