宇治天ヶ瀬ダム・森林公園・仏徳山へ(紅葉)

第175回くらわん会例会 2010/12/7(火)

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参加者到着
行程〉京阪宇治駅 ⇒ 宇治橋 ⇒ 平等院表参道 ⇒ 天ケ瀬吊橋 ⇒ 天ケ瀬ダム ⇒ 森林公園(昼食休憩) ⇒ 志津川出合 ⇒ 仏徳山・展望台 ⇒ 宇治上神社(解散) ⇒ 京阪宇治駅
距離〉9Km  〈参加者〉115名
 
 今年のフィナーレを飾る舞台は源氏物語宇治十帖で有名な『宇治』、コースには世界遺産の建物や風光明媚な景色、更には近郊の人々の生活を支えているダムもあり、また健脚を鍛えるにはもってこいのアップダウンや森林浴を十二分堪能出来る林道も登場するという、極めて変化に富んだ歩こう会にはもってこいのルートである。
 10時やや過ぎて朝会が始まった。 場所は京阪電車宇治駅の改札口を出て階段を下りたコンコースらしき一角。音響効果抜群でリーダーの説明がいつもより良く聞こえる。事前の連絡で今日のコースの難易度の高さと昨夜の雨、更には今日の天気予報で参加者が少ないのではと危惧していたがどうしてどうして、集まった115名の元気印は防寒対策を怠ることなく、山道用に個性豊かなステッキを持参してきている。準備万端だ。

 雨が降らないことを願って10:20いざ出発。 宇治駅を出てすぐに横断歩道、右折して宇治橋を渡りきった所で左折。紫式部の石像と宇治十帖“夢浮橋”の古跡を左手に見ながら平等院表参道へと進む。宇治は日本有数のお茶の産地でもあり、参道の両側には名が通った有名茶店舗が軒を連ね、朝早くから観光客目当てに香りを漂わせている。売り声にも京都らしい品の良さを窺わせるが商売合戦はすでに始まっている。商売熱心だなぁと感心しながら、我らくらわん会のメンバーは『香り』だけ頂き、ひたすら歩を進める。

  道なりに進んで宇治川の堤防に出たところからは石畳の散策道 “あじろぎの道”。左手は女性の鵜匠で有名になった宇治川がかなりの勢いで流れている。少し進むと道の両側に茶房や割烹料亭、料理旅館等が現れてきた。この道は車が殆ど通らないので気軽に歩ける。やがて交通量が多い府道3号線に合流。宇治十帖 “宿木” の古跡からは暫く3号線の沿道を歩くことになった。この辺りの水はいつも澄んでいるはずだが、昨夜の雨のせいであろうか今日は透明度が低い。それでも岩の美しい姿が川の中まで見られる。

 5分程歩いて二股地点で3号線と分かれ、しつこく宇治川沿いのコースを採る。一段と紅葉が綺麗だ。晴れであれば更にきれいであろう。出発してから約40分、“天ケ瀬吊橋” で最初の休憩をとる。昨日より5~6度程寒くしかも休憩なしにきたせいかトイレに駆け込む人が多い。15分間の休憩後、車に注意しながら再出発。投げ釣りグループの一団が火を囲み何かを食べながら楽しそうに語らっているのを恨めしそうに見ながら(失礼!)進む。

 ここから道は狭くなり且つ急勾配になる。第一の正念場だ。10分ほどで “天ケ瀬ダム” に到着。2回目の休息に入るが、肩で息をしている人もいる。1964年に完成したこのダムは高さ74m、ダム湖はその姿から “鳳凰湖” とも呼ばれている。休憩後はいよいよ第二の正念場だ。長さ254mの天端(てんば)を渡り切り “天ケ瀬森林公園” までの150段余の階段に来た。段差は普通だが段の奥行きがあまりないので、見た目以上に急勾配に感じ、手すりやステッキの助けなくては無理! 前後の間隔をしっかり取りながら進むので隊列は一挙に長くなり、且つエネルギー不足か はたまた膝や足が弱くなったせいなのか、途中で何度も立ち止まりながら進むのでスピードもみるみる遅くなった。昼食前のこの心臓破りの階段はかなり堪えた。
 登りきったところが天ケ瀬森林公園の入口。公園は約90ヘクタールもあり、遊歩道が完備されバードウォッチングや森林浴が楽しめる。それらの楽しみは次回にとっておくことにして、今日は入口辺りで昼食となった。

 今日の行程は昼食後もしっかり歩けるよう配慮?されており、志津川出合まで多少の上りもあるが殆ど下り道、エネルギーを充電したことで一挙に下る。
バイパス(らしき道)にぶつかった地点で左折し、少し進んで右手の橋を渡る。ここからは志津川地区のメインストリート(恐らく旧道であろう)。そこを歩いた約10分間、車とはすれ違ったが歩いている人には遂に出合わなかった。

  再びバイパスに合流。数十M進んだところの左手山道に“東海自然歩道”の標識。 いよいよ “仏徳山展望台” を目指して山道に入る。結構急な坂道だ。昼食後既に40分は歩いているだろうか。隊列の中程から盛んに「休憩はまだか!」の声。少し開けた場所を見つけ小休止。この山道、初めは道らしくなかったが平坦になるにつれ道らしくなり、木々は高く程良く間伐されており、歩行と森林浴には絶好のコースだ。昨夜の雨の影響でところどころぬかるんではいるが平坦になったことで、皆の足取りが軽やかになって来たようだ。後方無線から「スピードを落とせ」の要望、少しスピードを落とし隊列を整え、次なる方向指示標識にそなえる(山道で迷うことは危険だ)。

 休憩後15分ぐらい歩いたであろうか。表示板に“左方向 仏徳山”の文字。左折し一路仏徳山展望台を目指す。8分ほどで到着。昼食時のお茶やアルコール?のせいで、ここでもトイレは長蛇の列となった。この展望台の一角にある『あずまや』から眺める平等院一帯の景色はまた格別なものがあり、多くの人が見惚れている。15分間ぐらい休憩したであろうか。リーダから「これからの下りは落ち葉や小石で滑り易い。以前事故があった」とのアナウンス。注意しながらの再出発となった。 
 九十九折りの下り坂の途中には『落ち葉の絨毯』を敷き詰めた箇所、また得も言われぬ色彩を放つ紅葉もあったが、見惚れる間もなく一挙にかけ下り “さわらびの道” に出た。左折して少し行くと世界遺産わが国最古の神社建築 “宇治上神社”。今日の無事と今年の無事を感謝し、手を合わせる仲間も多い。今日はここで解散。

 この辺りは観光客が多く道路が整備され案内標識もしっかりしているので、目的地まで行くのに苦労しない。解散後皆さんそれぞれの目的地に直行されたであろう。お疲れ様でした。

<取材担当> 勝川 康正・橋口 善和

歓談
副会長挨拶
出発
宇治橋通過
平等院参道
宇治川左岸へ
あじろぎの路
天ヶ瀬吊橋へ
天ヶ瀬吊橋
吊橋で休憩
天ヶ瀬ダムへ
ダム上り坂紅葉
天ヶ瀬ダム休憩
ダムから森林公園へ
狭い・急な階段
森林公園に到着
森林公園で昼食
午後の部開始
志津川出会い
志津川沿い
志津川集落
 仏徳山入山  仏徳山頂上休憩  仏徳山展望台  仏徳山展望台からの眺望
 仏徳山紅葉風景  宇治上神社参拝  宇治上神社到着  宇治上神社境内で解散

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