くらわん会8月は恒例の「たそがれウォーク」、その歴史は1997年8月に始まり今年で14回目。暑さを避けた17:30が集合時間。今回のコースは地元も地元『香里団地』。
朝・夕の散歩に、また健脚をさらに鍛えるトレーニングコースとして毎日のようにここを歩いておられる会員も多く、加えて今年の猛暑は尋常でなく、夕暮れ時とはいえまだその暑さと直射日光のするどさは健在で、参加される方が極端に少ないのではと危惧していたが、定刻に枚方公園前ロータリー集まった元気印は99名。 出席者を確認するお世話係も一安心? いつものような朝会でなく
夕会を行い いざ出発!!
『香里団地』は、なだらかな起伏が多い香里丘陵にあって、その昔はこの地形を利用して火薬工場(名称:香里製作所)があったそうだが今やその面影は殆どない。
日本住宅公団が開発した郊外型大規模住宅団地の先がけ(当時は東洋一)として1958年から入居が始まったそうだ。 多くの棟は広い敷地に余裕をもって配置され、公園も計画的に設置されたので緑が多いのが印象的だが老朽化の波には勝てず、1998年から建替えが実施されており、公団以外に民間ディベロッパーによる開発も随分増えてきた。
枚方公園駅は隣接する枚方パーク専用の駅としての役割が大きかったが、今や他のテーマパーク同様パーク利用者は毎年減少している。それに代わって最近の乗降客の主役はサラリーマン。この付近は昔から大手企業のスポーツ施設等があったが、バブル期を境に大きなマンションに化け今も増え続けている。それを支えるスーパーやディスカウントショップの新しい建物も多い。それらを左右に見ながら隊列は一路香里団地を目指し進む。
ラッシュ時でもあり走っている車がやたら多い。歩道は出発地からだらだら続く軽い上り道。 午前に活動し少しお疲れ気味の人には結構キツイ。旧1号線のガード下を潜ったら見慣れた建物(パナソニックアリーナ)に出会えた。だらだら上り坂はまだ続く。約30分位歩いただろうか、上り坂を終えたと思ったら今度はだらだら下り坂。知る人ぞ知る日本庭園『以楽苑』を見て漸く一息つけた。この辺りのマンションは取り壊されたものが多く、その跡地を隠す高い塀だけがやたら目立つ。 更に歩くこと10分で最初の休憩地「香里ヶ丘中央公園」に到着した。トイレに駆け込む人が少ないのは、汗で出てしまったせいであろうか。少ない日陰を求めて座り、団扇を扇ぎ出した。
再出発後 香里ヶ丘図書館の横を過ぎ左折すると、いよいよ香里団地のメインロード「けやき通り」に入る。ここは「いちょう通り」と共に「枚方八景」の1つになっている。まだまだ陽は高いが絶好の日陰を提供してくれる。既に夕方だが蝉はまだまだ元気でうるさい。このけやき通りに沿って繁栄してきたスーパーや商店街も、一昨年辺りから大変身中で随分綺麗になってきた。更に交番・郵便局・市役所の支社や銀行等もあり益々便利になったことで、巨大で豪華な民間マンションやシルバー専用高級施設も出来てきた。
そのけやき通りをバス操車場がある交差点で左折する。この辺りの公団マンションは建て替えられると同時に防犯灯が多く設置されておりやたら明るい。藤田川に沿って歩き第二休憩地の南部生涯学習市民センターに到着。外は漸く涼しくなってきたが、センターの冷房に涼を求め駆け込む人もいる。
水分を十分補給しゴールの枚方市役所を目指す。出発してすぐ右折、歴史を感じる旧家の前を通って天の川に出る頃に一遍に暗くなった。暫く堤防沿いに歩く。時々我々と同じように歩いている人や犬を散歩させている人に出会うが顔は暗くて分からない。北川橋を過ぎ、公園内を抜け鉄製の小さな橋を渡る。そこから歩道はガードされているものの街灯は少なく車のヘッドライトが正直怖い。
現れた三叉路を注意しながら横断、車を避けるために田圃の歩行に入る。細い道だが時折対向者に出会う。バイクは良いが、問題は無灯火と二人乗りの自転車。降りてすれ違おうとしない。自転車のマナーがすこぶる悪い(と感じるのは、年寄りだけだろうか)と心の中で文句を言いながら進む。再び国道1号線のガード下を潜りぬけると後は殆ど一直線。枚方駅方向にネオンが増えてきた。
昼食後随分時間が経っておりエネルギーが切れ、声を出す元気も無いのか黙々と歩を進めている。消防署の前を通り過ぎやっとゴールの枚方市役所に到着した。ご苦労さまでした。 話題が一挙に喉を潤し食べる話になってきた。
<取材担当> 勝川 康正・橋口 善和