南港コスモスクエアを散策

第153回くらわん会例会 2009/2/3
HR
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南港ショッピングセンター前広場に集合
念願の100回賞を受ける水嶋さん
西駅前のスーパーNationalに到着
花のまち自然歩道
西に折れ中埠頭駅へ
、ハイアットリージェンシーH
エスカレータ付きの立体歩道橋
ATCシーサイドデッキ
デッキの先端に鍵の群れが
ATCキッズパーク
ATCを出る
オブジェのある歩道を野鳥園へ
野鳥園で昼食
野鳥園案内図
飛来している野鳥
野鳥園を出る

<行程> 南港ポートタウン東駅 ⇒ ポートタウン西駅⇒花の町自然歩道 ⇒ インデック大阪 ⇒ ATC ⇒ トレードセンター前駅(WTC)⇒ 南港野鳥園 ⇒ 大阪市立海洋博物館「なにわの海の時空館」⇒ コスモスクエア駅
<距離> 8kmvc    <参加者> 121名

 如月の曇り空とは対照的な明るい街、大阪湾岸咲洲北部の「コスモスクエア」を散策した。大阪ベイエリアの先進施設が整う地区だが大阪オリンピックの夢も頓挫、高さ256mのWTCコスモタワーも空き室が目立ちやや寂しい街になっている。自然豊かな野鳥園や大阪市立海洋博物館「なにわの海の時空館」、インテック大阪、商業施設ATCなど見所の多いところである。

  入居開始から30年を迎える南港ポートタウンは、面積100 haを「太陽」「緑」「海」「花」の四住区に分け、小学校、中学校、高校、大学のほかショッピングセンターや中央公園などがある巨大な町。ポートタウンの中心、ニュートラムのポートタウン東駅のショッピングセンター前広場に、121人が集合した。朝会の多数回参加表彰では、150回記念誌で動かない足を叱咤激励してなんとしても100回参加をと書かれていた水嶋さんが、101回目の参加で歓喜の受賞をされた。今日のコースは車も人通りも少ない歩きやすいコース。

  立体駐車場(334台)や南港ショッピングセンターがある東駅を出発、整備された歩道を西へ向かう。途中に南港公園やゲートボール場などがあり、すぐに西駅前のスーパーNationalに到着、お弁当購入タイム休憩にはいる。並行して走る南港ポートタウン線は、地下鉄中央線のコスモスクエア駅から住之江公園駅(四つ橋線)を結ぶ日本で2番目の新交通システム路線で愛称はニュートラム。大阪南港に造られた住宅団地ポートタウンやフェリーターミナルへの交通手段として1981年に開業、2005年に中埠頭からコスモスクエアを結ぶOTS線を大阪市交通局が併合し一体の路線となった。

  西駅の向かいは南港中四丁目の太陽のまち、この一角には住之江幼稚園、南港光小、南港北中、咲洲高校、相愛大学が集中する教育の街。その西側に広がる花のまち(南港中五丁目)沿いに作られた花のまち自然歩道を、北へインテック大阪に向かう。自然歩道は人工の川が流れ木々が育って、一面の落ち葉に埋もれた気持ちの良い散歩道だ。インテック大阪にぶつかったところで、西に折れ中埠頭駅へ。巨大なインテック大阪の展示施設の向こうに、そびえるWTC、ミズノビル、ハイアットリージェンシーHなどのビルが迫ってくる。インテックス大阪は、国際展示場として1985年に開業。総展示面積72,978㎡ の日本で2番目に大きい大阪国際見本市会場で、エレショーやモータショー等のイベントに参加したことが懐かしい。

  ハイアットリージェンシーHの前のエスカレータ付の立体歩道橋を渡ると、ATC(アジア太平洋トレードセンター)に到着、海の見えるシーサイド広場で暫しの休憩とする。ATCにはO's(オズ)棟(レストラン、ショップ、アミューズメントなど多彩な店舗がある)とITM棟(IT関連・海外企業等のオフィス、家具・インテリア、住宅機器や健康・環境をテーマにした施設やショールーム、アウトレットモール)があるが、近年めっきり寂しくなっている。シーサイドから右手に昨年移ってきた大阪南港コスモフェリーターミナルがあり、関西汽船の大型フェリー「さんふらわあこばると」(大阪-松山-別府-小倉航路12時間)が停泊していた。

  ATCを抜けトレードセンター前駅に出る。コスモスクエア地区のシンボルとして大阪湾にそびえる、大阪ワールドトレードセンタービルディングは、人・モノ・情報がクロスオーバーする国際的な複合施設として先進の機能を備えた、西日本一の高さ(256m)を誇るインテリジェントビル。コンピューター制御による50トンの制震装置を2基設置し、センサーでビルの揺れを検知、効果的に揺れを抑え、快適な居住空間をつくり出している。空き室が目立ち赤字の経営を救うため、橋本知事が大阪府庁の移転を企画している。

  ATC北交差点から西南に向かうと、入口にアルミダイキャストの鳥が羽ばたく像がある南港野鳥園に着く。古来より大阪南港周辺は住吉浦という自然豊かな干潟だったが、現在は人工干潟をつくり多くの渡り鳥の飛来地にしている。1983年、地元住民のNGO「南港の野鳥を守る会」の熱望が実り、当時埋立造成中であった湿地帯を日本最初の人工干潟として整備し野鳥園として開設した。そのまま造成していれば、古来よりこの周辺に渡来していたシギ・チドリ類の居場所が消滅するところだった。園内は12.8haの干潟と6.5haの緑地に分かれ、四季それぞれにさまざまな野鳥や小動物などが多く観察できる。

  展望室内は飲食禁止のため野鳥園周辺で昼食を取る。展望室にはパネルや剥製展示などで干潟の生物を紹介しているが、展望窓からは固定望遠鏡も設置され飛来してきたシギ・カモ・チドリ類が観察できる。2月3日には、ツクシガモ108羽、クロツラヘラサギ飛来。西池干潟と北池干潟にシロチドリ計18羽、ハマシギ計100羽飛来したとのことで、やや大型の赤いくちばしで白黒模様の目立つツクシガモがたくさん飛来し見ることが出来た。

  昼食が終わった頃に雨が降り出し、その中の帰路となった。野鳥園の門前には、南港コンテナーシャーシプールがあり、40トンのコンテナが5段6段と山積にされコンテナトレーラーの列が繋がっていた。海岸沿いに北に向かうと、2000年7月に誕生した大阪市立海洋博物館「なにわの海の時空館」、幻想的な外観を持つガラスドームに包まれた展示場が見えてきた。中には実物大に復元された菱垣廻船「浪華丸」や難波の街と港の、体験型の展示がされている。このあたりの海岸沿いのシーサイドコスモからは、オリンピック会場になるはずだった舞洲、夢洲がガスの中にぼんやりと望め、夢咲トンネルが工事中だった。間も無くコスモスクエア駅に到着し解散した。

取材担当 安井重仁、冨田朝己
ポートタウン西駅を出発
西駅を出て花のまちへ
花のまち自然歩道
そびえるWTC、ミズノビル
インテックス大阪前
ATC(アジア太平洋トレードセンター)
ATCシーサイドデッキ
愛の絆の鍵
シーサイドデッキを出る
トレードセンター前駅
南港野鳥園
野鳥園で昼食
野鳥観察窓
展望室内の展示
南港野鳥園 南港コンテナプール 海岸沿いに北に向かう 大阪アウトレット越しにWTC
大阪市立海洋博物館「なにわの海の時空館」 「なにわの海の時空館」 古来の木造船の模型 コスモスクエア駅で解散

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