＜行程＞ 京阪・唐橋前駅 ⇒ 瀬田唐橋 ⇒ さざなみ街道 ⇒ 琵琶湖漕艇場 ⇒ 近江大橋 ⇒　膳所城跡公園 ⇒ 大津西武ショッピングセンター前 ⇒JR・膳所駅・京阪膳所駅
＜距離＞ 約6km　　＜参加人員＞ 136名

　京阪石山坂本線の「電車と青春・初恋　31文字のメッセイジ」キャンペーンで最優秀賞に選ばれた「あなたと乗った三年間　各駅だけど特急だった」（作：奥川さん）の特急電車で唐橋前駅での集合だ。
　昨年度の雨の例会のリベンジにと企画した今回は、雲一つ無い五月晴れで136名の参加だ。世話役の誘導で瀬田唐橋西端の公園に集合。10時5分朝礼スタート、多数回表彰、新入会者の紹介、本日のコースの説明、次回コースの紹介の後10時18分野口リーダーを先頭に出発。

　 瀬田の唐橋は日本書紀にも出てくるほど古くからしられ、近江八景「瀬田 （せた）の夕照（せきしょう）」で有名である。今のように大・小２つにな ったのは織田信長の時代のようである。　この唐橋から北を一般的に琵琶 湖としているが、正確にはもう少し先に境界の標識がでてくる。 唐橋の東端からすぐさざなみ街道沿いの川岸に降りて瀬田川左岸を北上する。瀬田町漁港を過ぎ、三洋電機滋賀工場前の唐橋公園の小運河を渡ると国道 １号線のガードになる。　さらに進むと東海道本線のガードをくぐり琵琶 湖岸緑地に入る。この緑地の北端辺りが琵琶湖と淀川の境界線だ。

　ここでしばらく車の多い湾岸道路の歩道を歩く事になる。今日は関西ボート連盟主催の第61回朝日レガッタの４日目で、大学・高 校・一般クラブの選手、応援団が湖岸に陣取っており、137名もの高齢者の歩く隙間が無い状態だ。ナフコ・アヤハディオ・業務用スーパー・ロ イヤルオークホテルと過ぎてローソンの100m先で大休止になった。 この時間はマスターズ女子ＫＦ（ナックル・フォア）の決勝をやっているはずである。 どれがＫＦか素人の我々には判別がつかない。

　11時10分出発、湖岸道路を更に北上し、船型の建物の「びわこの千松 本店」前の信号で湖岸道路を渡り右側歩道で近江大橋の下をくぐり抜けた。 下見の時はくぐって直ぐ右の階段から大橋の東端に上がれたが、今回はイオンの建築工事の関係でまわり道に誘導され150mほどの遠回りだ。1947年完成の近江大橋は全長1290mの有料橋（150円）である。今日はＧＷ最後の休日とあって、湖上には大小無数の釣り船が出ており、また湖岸にも釣竿の林があちこちに見られ、橋の上をサイクリングの男女やファミリーがひっきりなしに通り、歩くのにも中々の苦労があった。

　11時50分膳所城跡公園に到着、ここで待望の昼食となった。膳所城は慶長6年（1601年）関ヶ原の戦いの後に築城された。４層の天守閣を有し，琵琶湖に突き出す形で築城され、現在は道路になっている門の前は、お堀になっていたようだ。しかし明治維新後に廃城と なり、城門が近くのいくつかの神社に分けて移設されまたとの事。公園内の地蔵堂は信長の比叡山焼き討ちの際、持ち出され一散していた石 仏をここに集めて祀られている。また「四高桜」は昭和16年4月6日旧制第四高等学校（金沢市）の漕艇員11名が比良嵐で遭難、その慰霊のため桜千本を植えたものである。

　13時終点の膳所駅に向け出発。もう一度近江大橋をくぐってサンシャインビーチに出る。バーべキュー広場に来ているファミリーの子ども達でビーチは一杯だ。ビーチの水辺には「びわこ草群生地」と標識があるが正規の名前は「ヒルザキツキミソウ」らしい。ピンクでかわいい花だった。遠くからも見えていたがようやく大津プリンスホテルが近づいてきた。さすがに136ｍは高い。オーシャンビューならぬレークビューの客室は 弧を描いて、円柱を縦に切り取った形状で見ごたえのあるデザインだ。

　大津なぎさ公園を回り込んで運河を越えるとプリンスホテルの真横の道路 に入る。このなぎさ通りを西進、アヤハレークサイドホテルを左折し、しばらく行って右折して西武ショッピングセンター本館と駐車場の建物の間を抜け直ぐ左折して馬場児童公園に到着。ここで解散宣言があった。このあと三々五々京阪膳所駅やJR膳所駅に向かい帰阪した。

　　　取材担当：【紀行文・写真：中野、写真・編集：梅原、（写真提供：安井）】