府民の森・くろんど園地

第129回くらわん会 2007/2/6

HR
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私市駅に集合
ストレッチ
七世吉向松月
尺治掛ケ石谷を登る
最後の突堤
園地休憩所
バーベキュー広場
八つ橋付近
傍示の里の棚田
かいがけの道に入る
<行程> ⇒コース地図(ここをクリック)
京阪私市駅 ⇒ 沢治川沿い ⇒ 吉向松月窯 ⇒ 月の輪の滝 ⇒ すいれん池 ⇒ くろんど園地休憩所 ⇒ くろんど園地主沿道 ⇒ キャンプ場(野営地)昼食 ⇒ 八橋 ⇒ かいがけの道 ⇒住吉神社 
<距離> 約8km  <参加人員> 145名

 前日の気象予報では、気温が日中17℃にまでになるとのこと、朝からその兆しなのか無風で、日向に居るとぽかぽかしてくる。京阪私市駅前の小公園には145名が集合し、今回は山本副会長から挨拶とコースの説明を受けた。今日のコースは、シニアにとってはいつもよりやや厳しい坂があるとかで、久しぶりに長川さんのリードでストレッチ体操し、足腰の筋肉をよく伸ばす。
 私市駅から月の輪道をくろんど園地に向かうと住宅街のはずれに月の輪道の古い改修記念碑が立っている。近くに大阪十三に始まリ190 年続いた吉向松月窯があり立ち寄って作品を鑑賞する。
 19世紀のはじめに、愛媛の吉向治兵衛が大阪の十三に窯を開いたのが始まりで、大阪には数多くの窯場があったが、現在まで続いているのは吉向焼だけである。吉向焼は元来、多彩な技法で知られ、青磁や、三彩のほかに多種多様な技法が使われている。楽焼き、色絵などの茶器が主流である。窯元はこの交野市私市の松月窯と東大阪市の十三軒窯がある。
  なだらかな山道から一気に険しくなる尺治谷を月の輪の滝に向かって登る。さすがに高齢者の多い会員にはきびしい登りの行程となる。尺治と呼ばれる谷は、古くは神がおられる神聖なところとされ、滝や大岩などが信仰の対象となっていた。
 月の輪の滝には谷を渡り少しわき道に入らないと行けない。巨岩が谷を埋め、その巨岩の合間を滝となって落ちている。この付近一帯はもともと獅子窟寺の寺内で、僧侶達の修業の場であった。僧侶が滝に打たれ、修業僧の鍛錬の場であったところから「金剛の滝」とも呼ばれている。
 さらに続く階段と急坂にしばらく挑戦し、やや緩やかに川を渡って、最後の砂防突堤脇を登リきると後は幅の広い山道が続き、浮見堂が浮かぶすいれん池横の整備されたくろんど園地の休憩所に到着し滲み出た汗をぬぐう。
 園地の中の整備された林道を暫く行くと、やがてくろんど園地の管理棟と第一キャンプ場に到着する。総面積105 万平方メートルの広大な自然公園敷地にはいくつもの散策路が設けられていて、せせらぎや起伏に富んだハイキングコースがある。近くにはバーベキュー広場やキャンプ場もあり、ここで思い思いに場所を確保して昼食をとる。
 昼食休憩後、遊歩道を行くと、八ツ橋周辺に根の所々からひげ状の気根がニョキニョキと立ち上がるラクウショウ(落羽松)別名ヌ マスギの木がたくさんある一角があり不思議な光景だった。春の兆しを探すと、木の芽はもう芽吹きの準備が終わっていて例年より春の訪れが早いように思える。
 くろんど園地に別れを告げ、蓮華寺近くの傍示の道に出ると開けた棚田が、のどかな景色を展開してくれる。しばらくして、かいがけの道への分岐点。ここからは、体力にあわせなだらかな傍示の道を行くか、落ち葉の積もった狭い谷を一気に下る、かいがけの道を行くのかの選択。   約半数の元気なシニアがかいがけの道を選択した。   かいがけの道は大和へ仏師が行き来した道だったためか、金毘羅さん、能勢妙見、愛宕山、岩清水八幡宮など曲がり角のたびに伏拝が点在し、途中にはごみの木地蔵やかいがけ地蔵などの石仏が岩に彫られている。
 かいがけの道を下りきったところに住吉神社がある。住吉神社からはのどかに続く交野市の寺、森の村落の中の道をのんびりとJR 河内磐船駅へと下った。
清水次雄、冨田朝己記
尺治谷へ向かう
尺治谷手前
急階段を上りきる
すいれん池
第1キャンプ場
八つ橋に向かう
くろんど園地出口
かいがけへ分かれ道
かいがけ地蔵
かいがけの道
降りきった所に道標
住吉神社

私市の住宅街
私市駅前から住宅街の中を行く
月輪道記念碑
住宅街の道路横に月輪滝道改修記念碑がある
吉向窯に到着
吉向窯は19世紀の始めに、愛媛の吉向治兵衛が大阪の十三に窯を開いたのが始まり、大阪には数多くの窯場があったが、現在まで続いているのは吉向焼だけで、枚方を経て土の採れる交野に移ってきた
月輪の滝
石橋を渡り左岸の岩肌を削って造られた狭い階段を上って行かないと見えない位置にある「月の輪の小さな滝」は、獅子窟寺の修験場だが、うっかりすると見過ごしてしまう
尺治坪坂
月輪の滝の手前の急坂は尺治坪坂と呼ばれるが、地形が狭隘かつ急勾配のため、コースは右岸側に木製の歩道階段が設けられている
ようやく平らな所に
滝の右岸の急階段を登り切ると、ようやく少しの間は平らな所にでてやれやれ
高感度地震観測施設
キャンプ場に向かう途中に科学技術庁の高感度地震観測施設が203mの穴を掘って設置されている
芝生広場
キャンプファイアが出来る芝生広場をショートカットして管理棟に向かう
第1キャンプ場テント村
木の床をはった立派な第1キャンプ場テント村で昼食、奥の低い尾根を越えると第2キャンプ場がある
落羽松の気根
落羽松(ヌマスギ)の気根(呼吸根)が、酸素の乏しい沼地に生えたため呼吸の為に地上ににょきにょきと伸びる
傍示の里を行く
広がった棚田を眺めながら傍示の里をゆったりと歩くと、あちこちに無人野菜売り場がある
紅梅が二輪開く
今年は暖冬で今日は特に記録的な最高気温とのことだが、山間の紅梅が二輪だけ開いていた
伏拝が並ぶ古道
大和へ仏師が行き来した道だったためか、金毘羅さん、能勢妙見、愛宕山、岩清水八幡宮など曲がり角のたびに伏拝が点在し、途中にはごみの木地蔵やかいがけ地蔵などの石仏が岩に彫られている
竜王社への上り口
竜王山318mへの上り口、竜王社には竜王石や雨ごい岩などがある

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