洛北賀茂神社へ初詣

第104回くらわん会 2005/1/6

HR
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糺(ただす)の森
<行程> (ここをクリック) ⇒コース地図
出町柳駅 ⇒ 鴨川公園 ⇒ 糺の森 ⇒ 下鴨神社 ⇒ 出雲路橋 ⇒ 鴨川左岸 ⇒ 御薗橋 ⇒ 上賀茂神社 ⇒ 太田神社 ⇒ 深泥池 ⇒ 地下鉄北山駅
<距離> 約7km  <参加者数> 137名

 例年に比べ、今年の京都は肌を刺すような風もなく、薄曇だが暖かい。出町柳駅をあがり、加茂川の右岸沿いにある、鴨川公園に137名が集まった。あちらこちらで笑顔で新年の挨拶をする人達、その明るい雰囲気が新年らしい。
 今年初のくらわん会は変化に富んでいた。長年この会を引っ張って下さった原会長が、健康上の都合で名誉会長に退き、佐々山副会長が会長に就任すると同時に、石田氏と茶屋氏が新たに副会長になり、山本副会長との3名体制になった。昨年10月、100回を迎えたこの会を、益々継続、発展させるに相応しい体制になったと思う。
 鴨川公園を出て北上し「糺の森(ただすのもり)」に着く。森の道路の両側の木々は大半が葉を落としている中、黄橙色の小さい葉をつけた、残りもみじが所々で目につき、殺風景な冬の森の風景に彩りをそえ、いい感じ。しばらく行くと下鴨神社の朱い鳥居が見えてきた。朱い大きな楼門を潜り抜けると、それとは対照的に、桧皮葺きの屋根に苔をしっかり結び付けた荘厳な本殿がある。
 昨年は国内外で数多くの災害が発生した。台風上陸の風害と洪水、中越地震、インド洋地震による津波等々。「災」が昨年を象徴する漢字だそうだが、今年は転じて「福」をもたらすよう祈願しているのか、心なしか、みんなのお祈りする時間が長く思える。その後、それぞれが自分の干支を祭るお宮に祈願をし、下鴨神社を後にする。
  出雲路橋から賀茂川の左岸に降り、川沿いの道を上賀茂神社に向って進む。時々犬を連れて散歩する人に会うぐらいで、我々の歩く集団が人の目を引く。そうこうするうちに、仏教大学の陸上部の練習に出会った。みんなひきしまった身体、長く細い足で真剣に走っている。いい若者だ。
 中間で小休止していると、一人の女子大生がやってきた。「すみません。ご迷惑をかけますが、今トレーニングの集団がやってきますので少し道をあけてください。」とのこと。「たかぎまりこ」さんと言ったと思うが、スポーツマンらしい、なかなか好感の持てる女子大生だ。本人も選手で昨年は大学駅伝で4位だったそうだ。男子はもう少し努力が必要とのこと。体脂肪率、疲労骨折等話した後、今年は是非テレビであなたの走っているところを見ると約束した。
 賀茂川の所々にある棚瀬から白波をたてて流れ落ちる水は、いつもより多く感じられ、その付近にはユリカモメ、白鷺、青鷺、鴨、鳩が集まって餌を探している。中でも白鷺はその白い美しい姿をゆったりした動作で移動させ、時々大きな羽をはばたかせ飛ぶ様は本当に優雅だ。
 御薗橋の手前を右に折れ上賀茂神社に着く。枯れてベージュ色の絨毯を敷きつめたような芝生の広場が、今日の昼食をとるところ。その前に御参りを済まそうと神社に向う。直径70cm、高さ1mぐらいの一対の円錐状にした盛り砂が目にはいる。エジプトのピラミッドは角錐だが、何か錐形というのは天、神に通ずるものがあるのだろうか等と考えながら、本殿に参拝する。
 昼食中に雨が降ってきた。今まで良くもったものだ。急ぎ昼食を済ませる。二葉姫稲荷へののぼり口にある朱い鳥居をくぐり登って行くとこじんまりした神社があり、参拝を済ませた数人の人が休憩所で休んでいて我々を興味深そうに見ていた。太田神社を左手に見て、深泥池に着く。池周辺を散策し、氷河期から生息しつづけている珍しい動植物を観察する予定であったが、雨のため中止、解散。
 世界遺産の下鴨、上賀茂両神社に初詣できる我々はなんて幸せなんだろう。昨年の「災」を払拭し、新たに「福」を願うことが出来るのも、心身共に健康だからだ。来年もここで初詣できるようこの1年間、平凡でもいい、健康で楽しく過ごして生きたいと思うのは、私だけなのだろうか?
                                    (清水次雄記)
中門横境内
下鴨神社楼門
賀茂川左岸
上賀茂神社に到着
細殿の前に対の立砂
境内の芝生で昼食
二葉姫稲荷神社の参道を上る
大田神社
深泥池        深泥ヶ池で解散

鴨川神社原前会長の挨拶
鴨川神社で今回会長から退かれる原前会長の退任のご挨拶
佐々山新会長挨拶
新会長に就任された佐々山さんの挨拶
河合神社の幣殿
下鴨神社の摂社、河合神社、糺の森の南の端にあり、鴨長明ゆかりの神社
御手洗川
糺の森の中を流れる御手洗川のせせらぎ
楼門前で新旧会長
下鴨神社(賀茂御祖神社:かもみおやじんじゃ)の楼門前で新旧会長が記念撮影
下鴨神社拝殿
「災」が昨年を象徴する漢字だそうだが、今年は転じて「福」をもたらすよう下鴨神社幣殿で祈願
賀茂川沿いのランナー
仏教大学の学生ランナーが走りすぎていく賀茂川河川敷
賀茂川の棚瀬に鳥が集う
賀茂川にたむろするユリカモメ、なぜか皆んな上流を向いている
上賀茂神社参拝所
上賀茂神社(賀茂別雷神社:かもわけいかづちじんじゃ)参拝所にお参り、中には本殿と権殿が見えるが御神体は後ろの神山
渉渓園
賀茂曲水の宴の復活のために造られた渉渓園
二葉姫稲荷神社
二葉姫稲荷神社の小さなお社に参拝
大田ノ沢
平安時代から杜若の群生地として有名、参道東の大田ノ沢は5月中旬に天然記念物の杜若が紫色の高貴な花を咲かせる

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