枚方の最東端、穂谷バス停で下りると目の前に公民館がある。公民館の横を少し下ってゆくと穂谷新池に出る。
秋の陽射しが山里に降り注いで新池公園に植えられたシロガネヨシが銀色に光っている。白壁の蔵つきの大きなお屋敷が並ぶ穂谷3丁目の村落は、山懐に抱かれてのどかでゆったりとした気持ちにさせてくれる。
ほたに小径は公園になっている穂谷新池を回り、村の中をめぐっている小道だ。新池の周りの植え込みには萩の花が咲き、紫式部が小さな実をつけていた。池に流れ込む川沿いに小さな東屋がしつらえられ、市内の女性グループが遅い朝食を取りながらおしゃべりを楽しんでいた。小さな実をつけた柿の木が庭に植えられ、秋の草花があちこちに咲き乱れている。秋のこの季節には、ほのぼのと出来る風景の空間だ。
小道の途中を左にとり畑のあぜ道を行くと、枚方野外活動センターへの取り付きに出る。この棚田には、食べられる野草採取の親子教室で今年の春訪れ、ノビルやつくしなどを採取したところだが、四季折々に訪ねてみたいところだ。
新池のすぐ東側に、枚方で唯一の造り酒屋「重村酒造」がある。余りにひなびていて今でも酒づくりがされているのか、判りづらかった。穂谷公民館の横から、だらだら下りの道を行くと、関西外大穂谷校舎に向かって休耕田を活用した穂谷コスモスの里があり、たわわに実った稲穂の間にコスモス畑やひまわりの畑があり、自分で摘んで箱に現金を入れる即売のシステムになっている。 |