2017年10月24日(火)
本日のメニュー完成品
【 開始にあたり 】
2017年の第5回目の料理教室が、台風21号が通過した2日後のやっと晴れた10月24日(火)、牧野生涯学習センターで開催されました。
台風状況などの挨拶の後、材料買い出しのD班が秋刀魚の入荷を心配しながら市場へ、秋刀魚は180円/匹で受講生がびっくりするほどの高値でした。
当日はメンバー1人の欠席があり受講生18人の出席となりました。
先生の講義の前に、事務局から「打ち上げ会」を11/28(火)がんこ枚方店、時間は11:30~14:00で行いますと案内がありました。また来年度の事務局を継続して和久田さんが務めると報告があり、出席者全員が満場一致で賛同しました。
先生の食事班は、欠席者のあったC班で決まりました。
【 先生の講義 】
本日は「鶏のつくねと豆腐の煮物」「キムチとニラのチジミ」「焼き秋刀魚のご飯」の3点です。
今回は、「炊飯器を使用せず鍋でごはんを炊きます。食卓に鍋を置いて熱々のごはんを食べます。」と話しがあり、各班お米を研ぎました。また電子レンジが1台しかなく、各班が冬瓜を8分ずつレンジに掛けるのを講義中の時間にあてるために、先に冬瓜を切り、電子レンジ使用の順番を決めて、順次レンジに入れながら講義を受けました。
説明を聞く受講生 |
冬瓜を切る |
冬瓜の電子レンジの順番を決める |
焼き秋刀魚のご飯と鶏つくねと冬瓜の食材 | 焼き秋刀魚のご飯 5人分レシピ |
■焼き秋刀魚のご飯の作り方
※レシピが4人分となっており、5人の班もあるので、別途5人分のレシピがホワイトボードに書き出されま
した。
だし汁は先生がまとめ作りをして、各班に配分されました。
① 米は、洗って分量のだし汁(常温)につけておく。
② 秋刀魚は、頭と内臓を取り、肛門辺りでぶつ切りにしきれいに洗う。
表面にあら塩を軽くすりつける。
③ ①に、調味料とみじん切りした「しょうが」を加えて炊く。
④ ②の秋刀魚を魚焼きグリルで両面こんがり焼く。
⑤ 焼けた秋刀魚の骨は箸を使って開き、中骨と腹骨をとる。
⑥ 身を開いた状態で、炊飯の蒸らしのタイミングに皮を上になるようにのせ、青ネギを散らす。
⑦ 食べるとき、しゃもじで秋刀魚の身をほぐしながら茶碗に盛る。
秋刀魚を焼き骨を取る |
秋刀魚を入れ蒸らす |
秋刀魚を混ぜる |
■鶏つみれと豆腐の煮物
<下準備>
・カップ3杯の水に昆布を入れて30分以上おく
昆布だし(下準備) |
つみれの作り方に集まる受講生 |
鶏ミンチを練る |
<作り方>
① ボウルに、鶏ひき肉、酒としょうゆ、塩を入れてよく練る。
② ①にすりおろしたしょうが、みじん切りした玉ねぎ、溶き卵、片栗粉を入れて混ぜ合わせ、冷蔵庫で
寝かせる。
③ 冬瓜は皮をむき、一口大に切り、ラップをしてレンジで加熱する。豆腐は水切りする。
④ 下準備の鍋を火にかけ、沸いてきたら昆布をいったん取り出し調味料を入れ、②のタネからスプーンで
「鶏つみれ」をつくり落とし入れ、だし昆布で蓋をして弱火で煮る。
⑤ 「鶏つみれ」を取り出し、冬瓜と豆腐を加え弱火~中火で煮て味を含ませる。
⑥ 食べる前に「鶏つみれ」を戻し、火を加え水溶き片栗粉でとろみをつける。
⑦ 器に盛り付け、小口切した青ねぎと柚子の皮を散らす。
スプーンでつみれを作る |
手でつみれを作る |
片栗粉でとろみを付ける |
失敗談・・④で「鶏つみれ」を落とし入れた後、だし昆布を「落とし蓋」替わりにするのですが、昆布を廃棄してしまい、慌てて昆布を拾う班もありました。
※「つみれ」と「つくね」の違い
材料の具材による違いではなく、その作り方にあります。
つみれ・・摘み入れる、という言葉からで、生地をスプーンなどで成形し、熱湯や汁物へ加えるもの。
つくね・・つくねる(捏ねる)から来た言葉で、生地を手で成形して棒状に捏ねて焼いたりしたもの。
■ニラとキムチのチジミ
<作り方>
① ニラは約3~4cm長さに切る。
白菜キムチは、食べやすいサイズに切り、ごま油で炒める。
② ボウルにチヂミ生地の材料を入れ、粉っぽさがなくなるまで混ぜ合わせる。
③ ②に①のニラ、粗熱がとれた白菜キムチ、納豆を加え、ざっくり混ぜる。
④ フライパンを中火で熱し、サラダ油を入れ③の生地を半分流し入れる。
⑤ 厚みが均一になるように広げ、両面焼く。焼き上がりにごま油を入れて焼くと表面がカリッとなる。
(2枚焼く)
⑥ ⑤をまな板にだし、包丁で食べやすいサイズに切り、皿に盛る。
⑦ 酢、しょうゆ、ラー油で好みのたれを作る。
チジミの食材 |
チジミの具を混ぜる |
焼いたチジミを切る |
失敗談・・本来、具を混ぜたチヂミの生地③の焼き始めと焼き上がりに使うサラダ油とごま油を、間違って具を入れる前の②のチヂミ生地に混ぜてしまいました。
そこで、もう一度チヂミ生地を作り直したのですが、失敗したチヂミ生地ももったいないので、そのまま具なしのまま焼き上げて食べました。
【 感想 】
今回は、鍋のご飯の炊き方を習って、ご飯を鍋で炊くことになりました。いつも炊飯器でごはんを炊いていますので、鍋炊きは、キャンプの飯盒炊飯以来でした。
<鍋ごはんの炊き方は>
① 沸騰するまで強火
② 沸騰したら中火5分、弱火で15分
この間噴きこぼれないように計20分間沸騰を続ける
③ 火を消して10分蒸らす
(今回は、火を消して秋刀魚を入れてから10分蒸らす)
ご飯の炊き方は「始めチョロチョロ、中パッパッ、赤児鳴いても蓋取るな」と聞きますが、今回は「始めパッパッ、中チョロチョロ」でした。炊き方が違いますが?との質問が出ました。「かまど炊きは始めチョロチョロです。ガス炊きとは異なりますが、重要なことは、沸騰を20分間、噴きこぼれないように保つことです。」と回答がありました。
今回ごはんの炊き方の基本を理解しましたので、災害時でも応用が出来ると思います。文明社会にいると炊飯器が無いとごはんが炊けないと、勘違いしてしまいそうですね。
どの班も「おこげ」が出来ましたが、食べられる範囲の「おこげ」でした。
今では「おこげ」を食べることはありませんが、昔かまどでごはんを炊いていた時のことを思い出しました。祖母はいつも「おこげ」の部分でおにぎりを作っていました。私の幼児の頃、ご飯前に「おこげおにぎり」をもらって食べていたことを思い出しました。
【 最後に 】
先生から、「つみれ」はどの班も上手にできました、と褒められました。
また冬瓜料理の紹介があり、冬瓜とベーコンの炒めモノもおいしいです、とのことでした。
チジミは簡単に作れることがわかりました。納豆の嫌いな方も食べることができたと報告がありました。先生から納豆は入れても、入れなくても良いですが、火を通すと納豆独特の「くせ」が無くなりますと教えて頂きました。
チジミの具には、エビ、イカ、魚介類もおいしいとのこと、試してみたいと思います。
本年度は終了しますが、打ち上げ会で意見交換をして今年を締めくくりたいと思います。
写真撮影/記事作成:江守 敏雄
HP作成:多々納 俊志