『 マンガ本「佐藤家100年の夢」の作製 』

12班 佐藤 文治

2018年4月29日

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マンガ本「佐藤家100年の夢」表紙

 我が佐藤家は、義祖父・父と2代続けての養子家系で、祖父が3人もいました。私が物心ついた頃から、祖母から「言ってはいけない、ずっと家族や親戚・友人にも言うな」と言われ続けた佐藤家の謎(秘密)が多くありました。祖母や母が死ぬ前に、その謎を聞きとり、祖母が私に託した将来・未来の夢を何か書きものに残したいと考えていました。しかし祖母と母が相次いで亡くなり、義祖父、父もあまり家系に関することや、将来に対する思いは話さず亡くなりました。

 そこで、祖母と母の死後、私は佐藤家の家系、ルーツを調べることにし、まず祖父、祖母の原戸籍を入手して、自分の先祖の出自から先祖の家系図を確認し、また本家筋の古文書や菩提寺の過去帳、江戸時代の墓石の確認等々、過去の家系にまつわる情報収集を行い、それにはなんと20年余掛かりました。

 いつのまにか血族・姻族では私が男性で最年長になり、弟や子供、孫に佐藤家の歴史、自分の生き様を残したいと考えるようになり、2013年11月の誕生日に思い立ち、70歳(かぞえ69歳)の古稀となるまでの3カ年計画で、誰もが面白く読んでもらえる自分史を作ろうと決心した次第です。
 それ以前は、友人や知人の文章主体の自分史をよく送っていただいていました。大体100~200ページで、初めは面白く読ませていただきますが、写真と文章ではあまり興味が長続きせず、読書感想のように思いついたことを御礼にてご返事していました。

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「空手道」との出会い
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「松下電子工業」への就職

 自分史を作ろうと思い立った後、2014年10月に異業種連携京都まつりが京都グランヴィアホテルであり、そこでたまたまお会いしたのが京都精華大マンガミュージアム事業推進室の方でした。

 自分史は、文章主体ではなくマンガ本で作製すれば分かりやすく、うまく伝えることができるのではないかと思い、ご協力をお願い致しました。
 そしてマンガ本制作には、原案作製から構成~作画に3年、京都精華大の国際ミュージアムのご協力を得て、マンガ家の先生のご指導ご支援のもと、なんとか発刊まで漕ぎつけることができました。

 義祖父、父と2代続けての養子家系、また祖父が3人もいた佐藤家の複雑な家系、そんな血筋が途絶えるような苦労から這い上がってきた祖母、そのような中でいかにして自分が誕生し、その血を引き継ぎ、いろいろなピンチもなんとか乗り切ってくることができた我が人生。生き様の礎を築いた空手道との出会いや、人生の分岐点となった松下電器への入社、これらをわかりやすく漫画の自分史として、子や孫に引き継ぐ責任を果たせたことは、素晴らしいことだと感じています。
 合わせて、私の人生に影響を与えてくださった皆様、マンガ本自分史作製にご協力頂いた皆様に、心より感謝申し上げます。

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生涯活動となった空手道
京都精華大学国際マンガミュージアム
精華大学事業推進室 室長 黒飛 恵子 様
マンガ家 榎 朗兆 先生 とともに

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