『 楽しく「よみかき」ボランティア 』

13班 宮元 健次

2017年3月10日

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よみかき教室で学習者(左)と 画像
よみかき教室での学習の様子

 きっかけは、パナソニックを卒業して少し暇にしていたことから、枚方市の広報「ひらかた」で見つけた日本語教育に関するセミナーに応募したことからです。
 日本語教育の環境についての話が中心でした。その時は私の認識はなかったのですが、セミナーを終わると、よみかきボランティアのスタッフになるという「おまけ」がついていて、それで参加することになりました。

 活動の舞台は、枚方市日本語・多文化共生教室「よみかき」で、枚方市の事業として行っています。市内6つの生涯学習市民センターで開催され、無償で提供されています。ほとんどの教室で日中(一部夜間)に週2~3回開催され、私のような定年退職者を中心とした方々がスタッフとして参加しています。私は菅原で参加しています。
 学習者は、外国から日本へ来ている人(日本人と結婚した方、日本で研修している方、日本で働いている方)や何らかの理由で読み書きが学べなかった日本の方など様々で、現在の生活に日本語でそれなりの支障を感じている方々で様々な環境にあり、多文化共生と言われる所以です。
 背景としては、日本における外国人の登録者は約210万人、枚方市で約70か国3900人(上位2か国の中国・韓国/朝鮮が約6割を占める)に上っています。

 学習者は様々で、ほとんど日本語ができない、母語しか理解できない方もおられ、読み書き会話能力に応じて、テキストや絵本、補助教材(時としてスーパーのチラシなど)を活用して学習を進めています。
 いわゆる日本語教室とは違い、日常の生活に必要な日本語の学習の手伝いや話相手として、また教室内の学習だけでなく、料理教室や屋外での活動(資料館の見学や芋ほりなど)を通して日本の文化に触れてもらったりしています。
 また、北河内地区の7市で毎年1回交流会を実施し、各国からの学習者や支援者が集い情報交換やパフォーマンスを繰り広げ大いに盛り上がります。今年は枚方で開かれ、抹茶・書道・紙芝居・マジックなどを楽しみました。

 外国から来られてコミュニケーション手段が十分でない方の居場所として寄り添い、日本語を学ぶのに少しでもお役に立てればと願っています。また、外国の文化を教えてもらったり、こちらも共に学びあうことができるのも、この場のいいところだと思っています。ボランティアの皆さんは定年後の年配の皆さんがほとんどで、同じように少しでもお役に立ちたいと思っておられる方ばかりです。パナソニックのOBの方も少なからず活躍されています。

 潜在的にはこのような教室を必要とする人はいると思うので、今後も続けていきたいと思っています。

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よみかきの料理教室で
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教室のスタッフとアンコールワット旅行
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交流会で学習者・枚方市長(右から3人目)と

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