『 科学少年の思い出と夢 』

9班 倉茂 幸永

2016年8月12日(金)

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裸足で剣山に乗り15キロのブロックを持上げる( 平成12年頃 )
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科学教室の子供達と正月の記念写真
( 平成22年頃 )

 今でも科学実験が私の好きな趣味です。
 小学5年の夏休みに本箱を一人で作り上げ、父に凄く褒められた忘れられない思い出があります。その後中高で代数幾何やパズルに、大学では研究会でデジタル技術や電子計算機に熱中しました。

 昭和37年松下電器に入社し、計算センターで富士通やIBMの最新電子計算機の虜になりました。会社の後半は半導体設計の初期の自動化に関わり、ソフトの仕組み(アルゴリズム)の面白さを学びました。最近話題の囲碁ソフトには凄く興味があります。仕組みを推理するのが面白く楽しいのです。また時々ネットの無料囲碁ソフト(9路盤用)と対戦しますが強敵です。
 定年退職後大学の物理実験室に就職し、仕事の傍ら好きな物理実験を勉強し、実験を面白くする工夫も行って学生を驚かせていました。お陰様でその後の活動基盤が出来ました。

 大学で5年間勤務後、小学校の理科支援員を3年経験し子供の"理科離れ"を痛感、その解消に少しでも役立ちたいと、平成22年に地域で「こども科学教室」を始めました。発想豊かな子供達と科学遊びする時は自分も子供に戻ります。
 また同じ頃、大阪市立科学館のサイエンスガイドになり、多くの仲間に出会い、切磋琢磨の技術交流が出来ました。懐かしい学生時代の同好研究会のようでした。また外国からの来館者が最近急増し、私が案内して握手した人の国数は30を超え、香港の学生とはメル友になりました。ゼスチャー英語と笑顔で何とか国際交流でき、科学は世界に共通語だと実感しています。科学館では毎年科学実験大会があります。今年も頼れる相棒の家内と出場出来ました。来年は連続7回目の出場を目指しています。

 科学館での活動は今年5月に6年の任期を終わり、これを機に以前お世話になった大学教授のサプリ村野にあるNPO「アワ・サイエンス・ファクトリー」に入会しました。今後のこども科学教室活動の輪をさらに広げていきたいと考えています。
 今まで実に多くの人にお世話になったと、しみじみ思い出しています。唯々感謝あるのみです。これからも「心は科学少年」のままでいたいと念じています。

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