(第19回)

"ハーモニカの音に夢乗せて"

枚方市北楠葉町在住 山本義信様
2009年4月18日 取材

(以下の写真はクリックすると大きくなります)
カルテットの一員として頑張っています 山本義信さん近影 男性4人の「河内口琴隊」カルテット
写真をクリックすると
独奏曲”古城”が聞こえます

(2008年4月)
山本義信さん近影
(2009年4月
男性4人の「河内口琴隊」
カルテット
(2008年4月)
1.取材訪問
 ハーモニカ、ゴルフ、パソコン,俳句にと幅広くご活躍されている自称「やま爺さん」こと山本義信 さんを北樟葉のご自宅に訪ねました。
今回は、多くのレパートリーの中で昨年11月「セミプロ・ デビュー」し、特に力を入れておられるハーモニカの演奏活動について詳しくお聞する機会を得 ました。
当日は、ご自身が自宅の玄関前に出られ我々取材班の到着をお待ち頂いておりました。お通しいただいた部屋は、通常ハーモニカ仲間と共に、ハーモニカの練習に使う防音効果の効いた、 明るくコンパクトな、音楽の練習にはピッタリなお部屋だと感じました。

2.経歴と動機
 ご出身は三重県、昭和12年(1937年)のお生まれで、現在71歳になられます。昭和31年(1956年)、松下電器(現パナソニック)へ入社、電池・経理のコンピュータ部門で現役生活の大半をご活躍された後に、 キッチン・物流部門を経て、本社物流統括部において平成9年(1997年)に定年退職されました。

 ハーモニカとの出会いは、退職数年前、職場懇談会の席上、先輩の宇佐美 進さんが余興に演奏されたハーモニカ演奏に驚愕、それまでのゴルフ・カラオケ・麻雀の典型的なオヤジ趣味から脱却、 一人でやれる趣味として「ハーモニカ道」を楽しもうと決心されたことから始まりました。
 この世代のハーモニカの思い出と言えば、「小学校で少し学習した、3オクターブ程度の狭い音域と半音階不可(なし)の学校唱歌を演奏する程度の初級楽器」というイメージで、 山本さんも正にそういう認識であったと回顧しておられました。

 その後、宇佐美先輩が開かれていた、枚方ハーモニカ同好会に入会され、平成12年(2000年)には、その同好会の中で 腕(口?)を磨き、その後、活動の中心となる"河内口琴隊"を44名で結成されました。
 早くも、平成13年(2001年)5月には、初回デビュー(ボランティア出演)を果たされ、今日の華々しい演奏活動に至っておられます。 山本さんの主なパートは、主旋律を奏でる「複音ハーモニカ:第1パート」です。

☆グループ名"河内口琴隊"の由来
 河内のオッサンが、「口琴」(中国語でハーモニカの意)を 奏でるカルテット(グループ)の意。名付け親は宇佐見進先生。

3.演奏活動
 当初は趣味として始められたハーモニカ演奏も9年目を迎えた今日では、いつの間にか、セミプロ的なレベルになり、レパートリーも演歌を中心に、タンゴ、ルンバなど100曲を数える程になりました。 日頃は、高齢者福祉施設、自治会、老人会、学校等に呼ばれ、ボランティア演奏活動を行っています。
現在は”河内口琴隊”単独での演奏会、全国有数のハーモニカ演奏者が競演する”ハーモニカ演歌サミット”(今年で2回目)への出演など、急速に活動の幅と深さを広げられています。
 それらは、多くの人々に、郷愁を誘いハーモニカのメロディーに浸っていただく良い機会と楽しさを提供する活動にと広がりをみせております。 

 最近の大きなイベントは、本年4月12日に枚方市市民会館大ホールにて開催された「全国ハーモニカ演歌サミット」があります。そこでは、全国のハーモニカ演奏グループとの競演の中で、 枚方ハーモニカ同好会に所属する山本さんの”河内口琴隊”が登場するや、地元ということもあり満場割れんばかりの大声援が起こり、会場に集まった1400人の聴衆は”河内口琴隊”のテーマ曲であります 「河内おとこ節」を初めとする数々の演歌のメロディーとハーモニカの持つ独特で柔らかい音に酔いしれました。

 感動を覚える話題の一つに、或る老人ホームでハーモニカ演奏した時のことですが、95歳になられる老人が山本さんのハーモニカ演奏を聴いていて「亡くなった兄を思い出した」といって涙されたそうです。 また、ある“自然大学”の会合で、「ああ上野駅」の演奏を聴きながら、地方から就職して来た頃の想いにふける、OB達の姿が印象的であったそうです。
 
 人の心に訴える演奏をするには、単に曲目を演奏するだけではなく、その曲の持つ曲想を掴んで、聴く人の心に迫ることが大切であると話されていました。ハーモニカ演奏の練習は、 枚方ハーモニカ同好会としては月に2回、河内口琴隊としては毎週1回のペースで行なっているそうです。また、オカリナ、フルート、アルハープ等との合同演奏も行なっているそうです。

4.これからの夢
 現在の演奏活動の中心である河内口琴隊のメンバー4人で、”400歳カルテット実現”をめざし、「何時までも楽しく元気で」多くの人々に「演歌のメロディーとハーモニカの持つ独特な柔らかい音色で 心の安らぎと感動を与える」ことが夢だそうです。

5.詳細資料
 山本さんの多分野に亘るご活躍をお知りになりたい方は、下記の山本さんのホームページをご覧下さい。URL: http://www.eonet.ne.jp/~yamag3/ 
6.話題になった記念写真など
主旋律を奏でる「複音ハーモニカ第一パート」 ”河内口琴隊”単独での演奏会 お宝のハーモニカ
主旋律を奏でる
「複音ハーモニカ第一パート」
”河内口琴隊”単独での演奏会
写真をクリックするとテーマ曲
”河内おとこ節”が聞こえます
お宝のハーモニカ
     
全国ハーモニカ演歌サミット会場枚方市市民会館 ”河内口琴隊”の出演風景 会場に集まった1400人の聴衆
全国ハーモニカ演歌サミット会場
枚方市市民会館
”河内口琴隊”の出演風景
写真をクリックすると合奏曲
”六甲おろし”が聞こえます
(2009年4月12日)
会場に集まった1400人の聴衆
(2009年4月12日)
河内口琴隊のモットー
”400歳カルテット実現”をめざし、「何時までも楽しく元気で」
多くの人々に「演歌のメロディーとハーモニカの持つ独特な
柔らかい音色で心の安らぎと感動を与える」
練習風景
練習風景(2007年4月)


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