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1.取材訪問
8月の最終日に、長田さんのお宅に取材陣5名が揃って訪問しました。玄関を上がって直ぐの廊下に巨大なジグソーパズルと表彰状が額入りで展示され、ジグソーパズル夢中人らしいと感心させられました。トップにある写真は我々が取材にお邪魔する前日に完成したものとの事でした。
2.プロフィール
昭和46年(1971年)に松下電器に入社、生産技術研究所に配属され、その後テレビ、松下電子工業、AVC社等の事業場で生産技術、開発、販売促進等の仕事に携わり、平成23年(2011年)に退職されました。
3.ジグソーパズルを始めた動機
40歳頃に何か趣味を持ちたいと思い、精密加工が専門の自分にはジグソーパズルの様な細かい作業が向いているのではと考えて始めた。ジグソーパズルは、一作品の完成までに概ね150〜200時間が必要なのと、始めたらかなり集中して取り組むことが大事なので、会社の長期休暇を主に利用して、一日10〜12時間をかけて作成してきた。(取組サイクルは、1時間程パズルを組み、5〜10分の休憩、再開を一日繰返す)
在職中は仕事を持ちながらなので年に3〜4作品の完成ペースで取り組んできた。友人・知人にあげた作品以外で、現在手元に50作品ぐらいを保有している。
*ジグソーパズルとは
●「完成サイズ」と「ピース(個片)の数・形」の種類や組合せは種々あり、例えば標準サイズの75x50cmに2016ピース〜1500ピースの組合せ、サイズ38x26cmに1000ピース〜400ピースの組合せ等がある。
●ピースの形や大きさも何種類かあり、小さいピースの場合はピンセットを使ってパズルを組むこともある。
●日本ではエポック社やビバリー社等がジグソーパズル用の箱入りピースを販売しており、価格は3,500円程度で、額縁枠代として別に3,500円程度かかる。
4.これまでの活動実績
現在までに、「ジグソーパズル達人検定委員会」から6種類の認定証を授与されている。
@達人2級認定証、A達人1級認定証、B超達人3級認定証
C超達人2級認定証、D超達人1級認定証、
E超達人EXゴールド認定証(現在の最高位の認定レベル)
Eの認定証を授与された「検定用パズル」は、「モン・サン・ミシェルとその湾[」という題名の絵画を基にしたパズルで、完成サイズ75x50cm/2542ピース、組立期間は21日である。
長田さんは現在まで、ジグソーパズルについて誰かから指導を受けられたことや同好の士との面識はなく、パナソニック退職後も別の会社での仕事を持ちながら、全く個人の趣味として続けてこられたジグソー・パズルの超達人である。
5.ジグソーパズル作成の心構え・魅力・ポイント
何よりも集中と根気が大事と思っている。指定された組立期間内にパズルを完成させるために没頭して取り組むのが楽しく、最後のひとつのピースがうまく納まって作品が完成した時には最高の喜びと達成感が味わえるのが魅力である。今までに途中であきらめたことは一度もない。作成の重要ポイントは袋に混入された種々の色・形・大きさを完成写真を参考に最初にある程度仕分けすることが基本だとの事である。
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