(第24回)

”菊づくりと共に22年”

枚方市香里ヶ丘11丁目在住 小畠 章次様
2010年11月17日 取材

(以下の写真はクリックすると大きくなります)
取材に応じる小畠さん 松愛会園芸部「福助菊花展」 「福助菊花展」へ出展された自信の6鉢
取材に応じる小畠さん
(2010年11月)
松愛会園芸部「福助菊花展」
(2010年11月)
「福助菊花展」へ出展の6鉢
(2010年11月)
1.取材訪問
 松愛会「園芸部」に1988年(昭和63年)定年退職と同時に入会、2002年には会長に就任、今年で菊づくり22年を迎えられた小畠章次(こばたけ しょうじ)さんを、香里ヶ丘11丁目のご自宅にお訪ねした。
 年間を通じて菊栽培がお忙しいと思われるのに、松愛会各種行事にも積極的に参加されており、支部内外の会員に広く親しまれ、慕われている方でもある。

2.動機と経歴
 ご出身は大阪市、1928年(昭和3年)のお生まれ。1943年(昭和18年)松下無線(当時)へ入社、軍用無線機の技術開発に従事。戦後はラジオ工場へ戻り、テレビ事業創生に大きく貢献。カラーテレビ事業部の購買責任者担当後、1973年(昭和48年)産機グループへ移動、開発営業責任者として活躍、1988年に定年退職。
 
 「菊づくり」との出会いは、職場の先輩が「園芸部」におられ、環境改善で緑化運動も盛んであったこともあり、気楽な感じで入会されたということである。
 入会2年後の1990年に早くも「福助コンクール」で3位に入賞し、一気に関心を深められたようである。1996年には「枚方園芸同好会」にも入会、さらには「枚方市公園緑化協会」の連続講座に参画されたりして技術を深められたとのことである。

 2002年「園芸部」会長就任後は、コンクールに代わって「福助菊花展」を開催、本年は15回目を迎え松心会館(門真市) ロビーに展示し、会館ご来場の方に鑑賞頂いている。
 (松愛会園芸部のホームページは、ここをクリックしてください)
 毎年5月には野外見学会として園芸関係の催し会場を見学、春秋の2回には丹精込めた小鉢ものを持参して会員相互で品評会等を行い、さらには月1回の定例勉強会を通じ、研修と情報交換を重ねられている。

3.菊夢中人への道程
福助コンクール3位入賞
福助コンクール3位入賞
(1990年11月)
 菊の種類は大別すれば大菊、中菊、小菊と分類されるが、大菊の中で背丈が低く持運びも容易な「福助菊」が昨今の人気で、頭の大きい「福助人形」から名付けられたという。
 園芸部活動としても「福助菊」に特化されているが、入会当時は参考書も少なく、会員の越智氏(故人)の自筆マニュアル(右)を教材にして学習された。
 努力の甲斐あって、入会2年目には前述の福助コンクールで入賞(左)し、大きな感動を得て、以後の菊夢中人としての苦楽が始まることになる。同好の仲間も増え、園芸を通じて地球環境の大事さも痛感されたということである。 
園芸部入会当時の教則本
入会当時の教則本
(1985年5月)

4.菊づくりの年間作業
 11月の花が終わったら、健全な葉を3〜4枚残して上の茎を切り取り、来年の親木の準備作業を開始、殆ど年間を通じての根気の要る作業がここから始まる。
 4月には新芽の育成作業を行い、5月初旬には発根材を付けて苗床に移し、7月以降から本格的に忙しくなる。以下に主な栽培作業を、氏が自分史用等に今年用意された写真でご紹介する。
培養土を準備する
培養土を準備する(7月初)
苗をメネデール(活力剤)に浸す
苗を植物活力剤に浸す(7月中)
苗をポットに植える
苗をポットに植える(7月中)
ポットから5号鉢へ定植する
ポットから鉢へ定植する(8月初)
 各種肥料や矮化剤を施す
肥料や矮化剤を施す(8月中〜下)
栽培に使用する各種肥料・薬剤
栽培に使用する各種肥料・薬剤
支柱を取付ける
支柱を取付ける(9月初)
矮化剤を花首に塗布
矮化剤を花首に塗布(10月初)
輪台を取付ける
輪台を取付ける(10月中)

5.菊づくりの楽しさと、今後の夢など
 菊づくりは1年中生育に心身とも使うことで、ボケ防止の効果があるということである。しかし天候に左右されることと、気象状況に合った環境作りが必要であり、経験を重ねての対応も求められるようだ。
 立派に咲いた菊を見ることの楽しみと、年間での生育過程の楽しみを味わえることが、「菊づくりの良さ」であると結ばれた。
 今後は同好者を増やし菊づくりの輪を広げたく、園芸部への入会PRも積極的に行いたいということで、今回のご紹介がその一端になることを期したい。
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