枚方市香里ヶ丘11丁目在住 小畠 章次様 2010年11月17日 取材 |
(以下の写真はクリックすると大きくなります) | ||
取材に応じる小畠さん (2010年11月) |
松愛会園芸部「福助菊花展」 (2010年11月) |
「福助菊花展」へ出展の6鉢 (2010年11月) |
1.取材訪問 松愛会「園芸部」に1988年(昭和63年)定年退職と同時に入会、2002年には会長に就任、今年で菊づくり22年を迎えられた小畠章次(こばたけ しょうじ)さんを、香里ヶ丘11丁目のご自宅にお訪ねした。 年間を通じて菊栽培がお忙しいと思われるのに、松愛会各種行事にも積極的に参加されており、支部内外の会員に広く親しまれ、慕われている方でもある。 2.動機と経歴 ご出身は大阪市、1928年(昭和3年)のお生まれ。1943年(昭和18年)松下無線(当時)へ入社、軍用無線機の技術開発に従事。戦後はラジオ工場へ戻り、テレビ事業創生に大きく貢献。カラーテレビ事業部の購買責任者担当後、1973年(昭和48年)産機グループへ移動、開発営業責任者として活躍、1988年に定年退職。 「菊づくり」との出会いは、職場の先輩が「園芸部」におられ、環境改善で緑化運動も盛んであったこともあり、気楽な感じで入会されたということである。 入会2年後の1990年に早くも「福助コンクール」で3位に入賞し、一気に関心を深められたようである。1996年には「枚方園芸同好会」にも入会、さらには「枚方市公園緑化協会」の連続講座に参画されたりして技術を深められたとのことである。 2002年「園芸部」会長就任後は、コンクールに代わって「福助菊花展」を開催、本年は15回目を迎え松心会館(門真市) ロビーに展示し、会館ご来場の方に鑑賞頂いている。 (松愛会園芸部のホームページは、ここをクリックしてください) 毎年5月には野外見学会として園芸関係の催し会場を見学、春秋の2回には丹精込めた小鉢ものを持参して会員相互で品評会等を行い、さらには月1回の定例勉強会を通じ、研修と情報交換を重ねられている。 |
4.菊づくりの年間作業 11月の花が終わったら、健全な葉を3〜4枚残して上の茎を切り取り、来年の親木の準備作業を開始、殆ど年間を通じての根気の要る作業がここから始まる。 4月には新芽の育成作業を行い、5月初旬には発根材を付けて苗床に移し、7月以降から本格的に忙しくなる。以下に主な栽培作業を、氏が自分史用等に今年用意された写真でご紹介する。 |
培養土を準備する(7月初) |
苗を植物活力剤に浸す(7月中) |
苗をポットに植える(7月中) |
ポットから鉢へ定植する(8月初) |
肥料や矮化剤を施す(8月中〜下) |
栽培に使用する各種肥料・薬剤 |
支柱を取付ける(9月初) |
矮化剤を花首に塗布(10月初) |
輪台を取付ける(10月中) |
5.菊づくりの楽しさと、今後の夢など 菊づくりは1年中生育に心身とも使うことで、ボケ防止の効果があるということである。しかし天候に左右されることと、気象状況に合った環境作りが必要であり、経験を重ねての対応も求められるようだ。 立派に咲いた菊を見ることの楽しみと、年間での生育過程の楽しみを味わえることが、「菊づくりの良さ」であると結ばれた。 今後は同好者を増やし菊づくりの輪を広げたく、園芸部への入会PRも積極的に行いたいということで、今回のご紹介がその一端になることを期したい。 |
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