枚方北支部 健康づくり活動 第4弾

『薬を知ろう!薬との正しいつきあい方』セミナーを開催

開催日 2016年7月1日(金)


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主旨説明と講師紹介
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講師の松永先生
 枚方北支部では、会員様にお元気でお過ごしいただくために『健康づくり活動』を展開中です。その第4弾として、7月1日午後1時半から枚方市民会館本館(2階、第6集会室)にて、枚方市薬剤師会 理事の松永 光樹様より“薬を知ろう!薬との正しいつきあい方”をテーマに講演をしていただきました。枚方北支部会員と奥様を含む29名が出席されました。天野副支部長から当日の講演の主旨説明と講師の紹介があり、その後スライドを使った講演が始まりました。
①薬局で薬を購入する時の注意点
 アレルギー症状や現在服用中の薬の有無、病気の既往歴、嗜好品などを薬剤師に伝えることが大切。一例として、緑内障や前立腺肥大症の症状悪化を招く市販薬もあるとのこと。
②薬局・薬店の選び方
 信頼できる薬剤師を見つけることがポイント。少しでも疑問あれば質問し応答が不親切と思ったら別の薬局へも行ってみること(枚方市の保険薬局は約140店舗)。例えば胃薬でも大別すると4つのタイプがあり、しっかり症状を確認し適切な薬を勧めてくれる薬剤師がいるお店を選ぶこと。
③薬の飲み方
 薬ごとの正しい服用方法を守らないと、効果が弱まったり副作用に繋がる場合もある。飲むタイミング(食前・食直前・食後・食直後・食間)を誤ると効き目が全くなくなる(例:一部の糖尿病薬) や弱まる薬もある。また、水で薬を飲むのが良いが(40度前後の白湯がベスト)、お茶で飲んでもほとんどの場合問題ない。ジュースや牛乳で薬を飲んだり、例えば納豆やほうれん草と血液をサラサラにする薬を一緒に摂取すると効き目が悪くなるようなこともある。講演中に、緑茶と止血剤の飲み合わせ結果を示す実験も行われた。
④市販薬と医療用医薬品の違い
 一般的には処方箋なしでも購入できる市販薬の方が成分量が少ない。市販薬の場合でも薬剤師しか販売できない「要指導医薬品」・「第1類医薬品」に比べ、登録販売者も扱える「第2類・第3類医薬品」の方が成分量が少なく万人向けで安全性は高いが効き目も少ない。また、内服抗生物質や糖尿病薬などのように医療用医薬品としてしか扱えない薬もある。
⑤副作用について
 薬の副作用が出る可能性もあるので、例えば高血圧や糖尿病治療薬の服用よりはできるだけ運動・食事療法の方が望ましいと個人的には思っているとのこと。
 約1時間の講演の後、約30分程の質疑応答では出席者数名から活発な質問がありました。最後に江守支部長より締めの挨拶があり、予定通り午後3時頃にセミナーを終了しました。大変わかりやすい説明で薬についての関連知識も深まり、有意義な講演だったと感じました。
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熱心に聴講する参加者の皆さん
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実験を交えながらの講演
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江守支部長の締めの挨拶

写真・記事・HP作成:石川 直美

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