成田山不動尊で「ラジオ塔」を発見


成田不動尊のラジオ塔

 入社後初めて配属された事業部が、ラジオ事業部だったこともあり、寝屋川市の成田不動尊にラジオ塔が存在することを知り、現場に出かけました。
 駐車場に入るとすぐに発見できましたが、説明板も無く無管理状態で、「紀元二千六百年記念」の看板が寂しく感じられました。

「ラジ(ヂ)オ塔」とは:

 ラジオの普及を目的として主に公園などに設置され、大型の灯篭のような形をした塔の中にラジオ付の拡声装置をセットして、一般大衆に放送を聞かせるようにした施設であります。正式には、「公衆用ラジオ聴取施設」と言ったそうです。
 社団法人日本放送協会(現NHK)大阪中央放送局によって、1930年に天王寺公園に初めて設置され、その後1943年(昭和18年)までに全国450ヶ所以上に整備されたと記録されています。同時期に台湾放送協会によって台湾各地にも設置され、今でも台北市や台中市に文化遺産として、保存されております。
 現在、再現されたものも含み、国内に40ヶ所程度存在しているようです。近隣では成田不動尊を含めて大阪で8か所、京都で7ヶ所が確認されています。

 今回、寝屋川市の成田不動尊と大阪中ノ島公園、京都の円山公園内のラジオ塔を撮影(2019年8月~9月撮影)してきました。特に円山公園の塔の前後には、当時野球放送などに聞き入る群衆の姿を記録した写真パネルと、ラジオ塔の由来の説明板が設置してありました。

 ラジオ塔の周りで、朝にはラジオ体操の輪がつくられ、野球や相撲の中継に歓声があがり、終戦時には皆が座して玉音放送に聞きいったであろうことを想うと、感慨深いものがあります。

【 写真はクリックで拡大できます。】


広い駐車場にあるラジオ塔

紀元二千六百年記念のパネル

京都円山公園のラジオ塔

当時のラジオ塔の賑わい

ラジオ塔の由来説明パネル

NHK京都放送局のコールサイン

大阪中ノ島公園のラジオ塔

朽ちてしまったスピーカ部

 その他の情報もここからご覧いただけます。  

HP作成:坂本  

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