パナソニック株式会社のウェブサイトを開くと、アタッチメントプラグに白熱電球を取り付ける動画を背景にして、「パナソニック100周年」の文字が誇らしげに浮かんでいます。
松下幸之助創業者が、大阪市福島区大開町に松下電気器具製作所を設立したのは、大正7年。設立当初から、これからは電気が世の中を変えるという、強い思いがあったようです。 創業から5年後、砲弾型電池式ランプを考案発売し、生活様式を一変させたことは想像に難くありません。自ら開発した技術が、人々の役に立ったことを実感し、技術者冥利に尽きたことでしょう。
枚方に住む人は、初詣に一度ならず八幡市にある石清水八幡宮をお参りしたことがあると思います。 ケーブルカーもありますが、先日の暑い日に石段を登って参拝しました。 夏場、整備された美しい竹林の中を歩くのも良いものでした。 国宝に指定された社殿に参拝し、境内を散策すると黒御影にエジソンのレリーフが配された記念碑が目に留まります。 エジソンが白熱電球を世に広めたとき、フィラメントに最も適したのが八幡の竹であったことは有名な話です。
創業者は「日本(八幡)の竹」が炭素フィラメントになり、電球が発明されたことに感銘し、自室にエジソン翁の写真を掲げ、ひたすら研究開発や経営に励んだとされています。
また創業50周年(昭和43年)の12月には、中央研究所の前にエジソンを中心に11人の「科学と工業の先駆者」像が建立され、現在も社員を見守っています。(「社史 松下電器激動の十年(昭和53年5月発行)」を参照)
パナソニックは今年創業100周年を迎えました。 白熱電球はパナソニックの原点でもあり、エジソンにゆかりある石清水八幡宮とは不思議な縁で結ばれているように思いました。
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白熱電球レプリカ |
エジソンの胸像 |
石清水八幡宮境内の竹林 |
国宝石清水八幡宮楼門 |
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(写真撮影:2018年7月9日) HP作成:石田