贅沢気分の「観光特急」に乗ってみました


駅に到着する「観光特急」

 奈良県明日香村の「キトラ古墳」(7世紀末~8世紀初)の壁画の一部が公開されているのを見学するのに合わせ、奮発して近鉄の観光特急「青の交響曲”Blue Symphony”」を利用してみました。近鉄吉野線「阿部野橋駅」から「壷阪山駅」までの区間の乗車で、普通運賃に加え、720円(特急料金:510円、特別車両料金:210円)の追加料金が必要です。
 駅に到着するその特急の姿は、濃紺の車体に金色の文字とエンブレムで”Blue Symphony”と表記され、”オリエントエクスプレス”をイメージさせる豪華な列車で、重厚感の中にも優雅な雰囲気を醸し出していました。

 さて、乗車すると列車内にはカーペットが敷いてあり、内装や客席はホテルの一室を思わせるようなデザインで、座席に座っているだけでゆったりとした旅を楽しむことができます。この特急は3両連結で、1両目と3両目が客車、2両目がラウンジカーとなっています。そこで2両目のラウンジカーに足を踏み入れると、座席はすべて車窓方向に配置され、車窓を眺めながらゆっくりとくつろげるようにレイアウトされています。また2両目の端にはバーカウンターが設置されていて、地酒やワインやコーヒーなどの飲み物、名産地のお菓子、ジェラート、「青の交響曲」のオリジナルグッズなどが販売されています。私は名産地のお菓子とコーヒーを注文し、目的地までの非日常的な空間を楽しみました。また、バーカウンターで販売品を購入した人には記念乗車証(コースター)をプレゼントしていただけます。

 普通運賃に少額を追加するだけ(今回は720円)で、贅沢な雰囲気を味わうことのできる「観光特急」は、身近なハッピーツールではないかと思います。今回紹介の近鉄の観光特急以外にJRや各地の私鉄でも様々な形態の「観光特急」が運行されているようです(追加料金は様々)ので、日頃のストレスなどから開放する手段として利用し、健康寿命を伸ばしていきたいものです。【 写真はクリックで拡大できます。】


列車内の内装と客席

ゆったりとしたラウンジ空間

名産地のお菓子でリラックス

列車側面に記載の豪華な銘板

 その他の情報もここからご覧いただけます。

 2018/08/20 HP作成:福本  

   « Back