禁野本町周辺に伝わる民話 「ろんばのたぬき」 を紹介


禁野村・ろんば山のたぬき

 京阪電車交野線・宮之阪駅から、東方向を見ると小高い丘になっていますが、昔その辺を論場の山(現在の敬光学園のあたり)と言い、その頃は狸がたくさん住んでいたそうです。

 山の斜面には多くの狸穴があり、枚方宿の子供達の遊び場所になっていました。ある日、柏谷善左衛門の息子が子狸をこっそり連れ帰り、親に内緒で飼っていました。

 一方子供がいなくなった親狸は、禁野村地内を探し続けました。その後、善左衛門の屋敷にいることを探し当て、毎夜戸を叩いて「子どもを返せ」と叫びました。あまりのしつこさに、善左衛門は息子が飼っていることを知り、子どもに親子の絆の大切さを教えました。早速、子供は小狸をろんば山に返しました。

 母狸はたいそう喜び、かたわらから子狸を離すことなく連れ歩いたそうです。その後、柏谷善左衛門の商売は繁盛したのでした。 現在、その一帯は開発が進み、多くの住宅が建ち、4月には関西外大の新校舎が開校します。 【 写真はクリックで拡大できます。】


現在のろんば山付近

昭和29年頃の禁野橋

山頂付近からの展望

関西外大の新キャンパスも完成

 その他の情報もここからご覧いただけます。

  参考文献:「ひらかた昔ばなし」総集編 発行 枚方市・枚方市伝承文化保存懇話会
       「写真で見る ひらかた今昔」 枚方市市制施行65周年記念冊子

 2018/03/10 HP作成:坂本 

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