2016年 枚方北支部 秋のレクリェーション

チャーター船でめぐる近江八景と琵琶湖の歴史

2016年11月25日(金)

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出発前の打ち合わせ
【 枚方出発 】
 晴天ながら少し肌寒さを感じる晩秋の朝、集合場所「ラポール枚方」裏の道路には観光バス数台が停車し、自分たちのバスを探すいくつかの団体旅行者で混み合っておりました。今回の「秋のレクリェーション」には63名(ご夫婦11組)の方が参加され、バス2台に分乗して予定の午前7時45分少し前に出発しました。
 今回の行程は、 ラポール枚方 ⇒ <名神高速大山崎IC~大津IC> ⇒ 大津港(休憩・記念撮影)で貸切船に乗船し琵琶湖遊覧 ⇒ おごと温泉港 ⇒ <琵琶湖大橋> ⇒「鮎家の郷」(昼食と買物) ⇒ 琵琶湖博物館 ⇒ <名神高速(大津SA休憩)> ⇒ ラポール枚方でしたが、大山崎ICに入る少し前に若干の渋滞があった以外は全行程で予定通りに進行し快適な旅となりました。

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遊覧船インターラーケン号
【 琵琶湖遊覧 】
 大津港に到着し休憩とバス単位での記念撮影を終えた後、予定通り9時30分から貸切船インターラーケン号(全長26.5m、幅5m、56トン)に乗船し2.5時間の「近江八景クルーズ」が始まりました。船内では、大沼芳幸氏(滋賀県文化財保護協会普及専門員)から”琵琶湖八景”のみならず、この遊覧対象となった”琵琶湖 南湖”(琵琶湖大橋を境に南湖・北湖と呼ぶ)にまつわる数々の歴史講和や動植物の生態系など多岐にわたり学識溢れる懇切丁寧な解説をしていただきました。
滋賀県には”〇〇八景”と呼ばれるものが8つ、全国では公式なものだけでも600以上あるそうです。琵琶湖は滋賀県の面積の6分の1を占めており、世界で3番目に古い古代湖(約400万年前に三重の伊賀で誕生)で、約40万年前に現在地に移動してきたとのことです。近江大橋近くの粟津は木曽義仲と源義経が戦った古戦場として知られていますが、いくつかの巨大地震による津波で湖岸にあった縄文・弥生時代の集落がまるまる沈んだ”湖底遺跡”があることも特筆すべきことだそうです。
 また、各地からの物資が琵琶湖の湖上輸送により比叡山近くの坂本で陸揚げされ山越えで京都に搬送されたため、織田信長も”琵琶湖 南湖”近辺を戦略上極めて重要視したとの解説も興味深かく聞きました。

  ● 近江八景について
 琵琶湖には”琵琶湖八景”と”近江八景”とがあり、”近江八景”は、約400年前に成立した”琵琶湖 南湖”周辺の8つの景勝地。現在の近江八景は、安土桃山時代の関白近衛信尹(このえ のぶただ)が詠んだ和歌が始まりとの説が有力であり、江戸後期の浮世絵師の歌川(安藤)広重の8つの風景画により広く知られるようになったと言われています。それらは、①比良の暮雪、②堅田の落雁、③唐崎の夜雨、④三井の晩鐘、⑤粟津の晴嵐、⑥矢橋の帰帆、⑦瀬田の夕照、⑧石山の秋月です。
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1号車の皆さん(拡大できます)
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2号車の皆さん(拡大できます)
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江守支部長の挨拶
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船内風景(1階)
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船内風景(2階)
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瀬田の唐橋
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浮御堂
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石山寺の周辺
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琵琶湖大橋

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「鮎家の郷」に到着
【 昼食懇親会 】
 琵琶湖遊覧の最終地”おごと温泉港”で12時頃に下船、バスで琵琶湖大橋を渡り琵琶湖グルメリゾート「鮎家の郷」に到着し、その一角にある料亭「鮎鴨亭」にて12時半頃から昼食懇親会が江守支部長の乾杯の音頭で開始されました。
 料理の”近江牛すきやき御膳(しじみご飯付き)は大変美味しく適量で、お酒も飲みながらゆっくりと懇談をすることが出来ました。恒例の「愛の募金」も行われました。
 食後は構内のお土産センター「鮎家楽市」で、皆さんそれぞれ各種の滋賀名物を含む買い物を楽しまれました。
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鮎鴨亭(昼食懇談会場)
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支部長の音頭で乾杯
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昼食懇談風景Ⅰ
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昼食懇談風景Ⅱ
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鮎家楽市(お土産センター)
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鮎家楽市の内部

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琵琶湖博物館の入口
【 琵琶湖博物館 】
 昼食懇親会の後、再びバスで滋賀県立「琵琶湖博物館」に向かいました。今年7月にリニューアルオープンしたばかりのきれいな館内で展示物の精緻さと多さには驚かされました。2階のA展示室からB、C展示室、最後に1階の水族展示室を見学しました。
 A展示室では、琵琶湖ができる以前と400万年前から現在まで「琵琶湖のおいたち」が紹介されていました。B展示室では、琵琶湖と人間の関わりの歴史について色々な観点から展示されていましたが、かつて湖上交通の主役だった”丸子船”の展示は大変興味深かったです。C展示室は「湖のいまと私たち」というテーマで、環境・人間・生き物の関わりについて紹介されていましたが、蝶を含む多くの動物のすばらしい標本展示もありました。1階の水族展示室では古代湖としての琵琶湖の価値と人の暮らしとの関わりについて展示されていました。小規模のトンネル水槽があり、水中散歩をしているような感じで魚の泳ぐ様子を身近で見ることができました。また、世界を代表する古代湖であるバイカル湖ほかの湖も紹介されており、バイカルアザラシの泳ぐ姿がとても可愛らしかったです。
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A展示室「琵琶湖のおいたち」
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B展示室「人と琵琶湖の歴史」
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展示室内の風景
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湖上交通の主役だった丸子船
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水族展示室の一部
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バイカルアザラシ

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バスの中での健康クイズ
【枚方へ到着】
 琵琶湖博物館での見学を終え、予定通り16時に枚方へ向けて帰路につきました。
 途中名神高速大津SAでトイレ休憩の後、バスの中では恒例の「健康クイズ」が行われ、皆さん熱心に参加されました。
 帰りの高速も渋滞はなく、大山崎ICで高速を降りて順調に走行し、予定より早く18時頃にラポール枚方裏に到着しました。全行程を通して天候と余裕を持ったスケジュールのお蔭で秋の一日をゆっくり楽しむことが出来ました。


写真撮影:福本、宮元、石川 HP作成:石川  

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