2016年 枚方北支部 春のレクリェーション
吉野の桜と吉野杉を訪ねて
2016年4月12日(火)
混雑する出発前
【 枚方出発 】
晴天に恵まれ、絶好の行楽日和となった春の朝、集合場所の「ラポール枚方」裏の道路には、多くの観光バスが停車し、自分たちのバスを見つけるのに苦労するほどに混み合っておりました。今回の「春のレクリェーション」には88名(ご夫婦19組)の方が参加され、バス2台に分乗して、予定通り午前8時に出発しました。
今回の行程は、
ラポール枚方⇒第二京阪・近畿道・南阪奈道⇒大淀iセンター(休憩)⇒吉野山・観桜(自由散策)⇒川上村・ホテル「杉の湯」(昼食)・森と水の源流館⇒「まほろぼキッチン」(休憩・買物)⇒南阪奈道・第二京阪(交野南IC)⇒ラポール枚方、と渋滞に合わないように工夫された、快適なバスの旅でありました。
金峯山寺の仁王門と 見えなかった仁王像
【 吉野山散策 】
有名な観光地であるため、渋滞を予想していましたが、一般乗用車を規制し、バスも時間を決めた一方通行の場所を作り、駐車場も時間制とするなどの見事な交通整理のお蔭で、全く渋滞することなく、ほぼ時間通りに吉野山の駐車場に到着しました。
今年の桜は少し早咲きだったらしく、残念ながら下千本の桜はほとんど散っていましたが、それでもまだ2~3本は満開の花をつけ、楽しませてくれました。
下千本の桜は既に散っていました
まだ満開で残っている桜
山道を登っていくと、国宝・世界遺産の仁王門のある金峯山寺に着きました。現在仁王門は大修理中で見えませんでしたが、寺の中では重要文化財の秘仏本尊(金剛蔵王大権現)の特別御開帳が行われていました。
毎年4月12日(11日から2日間)は、吉野山の桜の満開を、修験道総本山金峯山寺のご本尊・蔵王権現様に報告する「花供懺法会(はなくせんぽうえ)」が、金峯山寺で営まれており、最大の行事である大名行列を見学することができました。竹林寺を出発して、奴さんを先頭に、金峯山の鬼、山伏、僧侶らが続きます。以前はこの中にお稚児さんも参加していたようですが、数年前から無くなっているようです。見学場所が駐車場から20分程度登った所だったので、皆さん集合時間を計算しながら、大名籠が寺に入られた所で見学を打ち切り、バスに帰りました。
● 花供懺法会(はなくせんぽうえ) ●
一般には花供会式と呼ばれている仏教行事です。吉野山の桜が最も見ごろとなるこの時期に、吉野山の桜を金峯山寺の本尊・蔵王権現にお供えし、人々の罪を懺悔するという伝統法会で、春の吉野山で最も賑わう行事です。行列は、奴行列を先頭に金峯山の鬼、お稚児さん、山伏、僧侶、そして行列の最後は管長が乗る大名籠と続き、竹林寺から蔵王堂までを練り歩きます。
金峯山寺の総門である「黒門」 |
大名行列の始まりです |
掛け声よろしく「奴踊り」 |
金峯山の鬼たちも行列に参加 |
山伏の一団 |
大名籠は行列の最後に行進 |
ホテル「杉の湯」に到着
【 昼食懇親会 】
予定より少し遅れて「ホテル・杉の湯」に到着。大広間にて昼食懇親会が開始されました。
まず江守支部長の乾杯の音頭でスタート、吉野山でかなり運動したお陰で、最初のビール一杯は最高でした。恒例の「支部行事参加5ポイント達成者の表彰」、「1円・5円募金」も行われました。
今回幹事の皆さんの見事な交渉で、メニューが通常の物から、奈良の名物「柿の葉寿司」へ変更されており、豪華な料理と十分な飲み物で、ゆっくりと懇談を楽しむ事が出来ました。
支部長の音頭で乾杯 |
「柿の葉寿司」が食欲を誘う料理 |
昼食懇談風景 |
昼食懇談風景 |
昼食懇談風景 |
昼食懇談風景 |
森と水の源流館全景
役場の方から熱心な説明
【 森と水の源流館 】
昼食懇親会の後、再びバスで川上村「森と水の減流館」に到着し、バス単位で記念写真を撮影した後、2組に分かれて館内を見学しました。
役場の方から、村の取り組みについて説明を受けた後、10メートルを超える巨木が並ぶ実物大の森のジオラマと、四季を通して変化する森の美しさや神秘的な自然現象、いろいろな生き物の様子を巨大パノラマで観賞し、かけがえのない吉野川の源流「水源地の森」の不思議さを体験しました。また、大型の水槽には、川に棲む生き物が元気よく泳井でおり、川上村の自然にも触れることができました。
3階の吉野杉の解体ショーでは、実際の製材所の風景を想像しておりましたが、既に解体された巨木のサンプルでの説明でありました。しかし、きめ細かく強固な吉野杉の魅力は、十分に理解できました。
巨大な森のジオラマ
●川上村●
川上村は、古事記や日本書紀にも登場し、吉野林業・吉野杉の中核をなしてきた村です。奈良県の南東部に位置し、県の面積の7%を占めています。
人口はかつての8,000人超から、大迫ダムと大滝ダムによる村の水没により、村外等への流出が進み、現在では1,600名以下となり、年々減少しています。しかし、川上村自体が、豊かで美しい自然と水を守るため、「樹と水と人との共生」をキャッチフレーズに、自然と触れ合える村づくりを実践され、村の発展に努力されています。
「まほろばキッチン」の全景
【まほろばキッチン】
川上村を出発し、橿原市にある「まほろばキッチン」に到着しました。「まほろば」とはすばらしい場所という意味があり、全国最大級の売り場面積を有する農産物直売所を中心に、産直レストラン、フレンチレストラン、フードコート等で構成された農作物のモール街と言った場所です。
生産者の顔が見える安全・安心な地場産農畜産物を、消費者のもとへ届けるなど「地産地消」の輪を広げる目的も担っておられます。
また、「JAならけんまほろばキッチン」内に設置されている観光案内所は、観光コンシェルジュが駐在しており、奈良県中南地域の観光情報発信拠点として、市町村との連携により、各地域のリアルタイムな観光情報を提供されています。
今回は奥様方の参加も多く、夕食の準備も兼ねていろいろな野菜を買っておられました。筆者もお土産に採れたてのいちごを購入しましたが、大変甘くおいしいと、家族には大好評でした。
「まほろばキッチン」の売り場風景 |
「まほろばキッチン」の売り場風景 |
「まほろばキッチン」の売り場風景 |
バスの中で恒例の健康クイズ
【枚方へ到着】
橿原市の「まほろぼキッチン」での休憩と、野菜の買い物を終え、予定通り17時00分に枚方へ向けて帰路につきました。
バスの中では恒例の「健康クイズ」が行われ、普段は忘れ勝ちな「健康の大切さ」を再認識しました。
高速道路は渋滞する事もなく、極めて順調に走行し、枚方までノンストップのドライブでした。交野南ICで降りてラポール枚方への到着は、予定どおり18時10分頃でありました。全行程を通して暖かい日差しに包まれ、春の一日をゆっくり楽しむことが出来ました。
写真撮影:大熊、天野、石川、福本、坂本 HP作成:坂本