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地球温暖化に思うこと

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 梅雨明け前後、日本では毎年豪雨による被害が発生します。今年も九州北部や秋田県で豪雨による被害が発生しました。また梅雨明け後は非常に暑く体調を崩し易い天候です、いかがお過ごしでしょうか。

 近年頻繁に発生する世界的な異常気象による災害の原因は、地球温暖化が原因の気象変動だと言われています。
 これに対し、米国は国内事情を抱え、政治家による見解を統一できず「パリ協定」を離脱しますが、政府の思惑とは裏腹に、経済性の観点から、石炭投資のストップや石炭火力発電所の閉鎖が行われています。昨年新設された発電所の6割超えが太陽光や風力などの再生可能エネルギーへの投資でありました。
 中国は深刻な大気汚染から環境問題に積極的に取り組みをしています。
 日本においては、津波による電源喪失が原因で原子力発電所が爆発事故を起こし、原子力発電の安全基準の見直しなどで原発の稼働率が低下し、また原発再稼働に対する反対運動が起こっていますが、太陽光発電の価格低下により、太陽光発電の利用も急速に広がってきています。

 フランスでは2040年までにガソリン車の販売を禁止し、電気自動車(EV)の普及を加速しようとしていますし、ノルウェーや中国においては税金面の優遇策でEVの需要を支えようとしています。
 しかしながら昨年の世界新車販売のEV比率は0.5%、ハイブリット車を含めても3%弱にとどまっています。EV車がガソリン車と同等の条件で競争できるためには、ガソリン車並みの1回充電での走行距離や大幅なコストダウンが必要です。
 わがパナソニックは、米ネバダ州に建設したギガファクトリーで1月4日にテスラモーターズの「モデル3」に使用する円筒形リチウムイオン電池セルの量産を開始しました。「モデル3」は本体価格3万5000ドル~で、0~100km/h加速は6秒以下、1回の充電で500kmの航続距離を目指しています。
 また、トヨタや本田の燃料電池車(FCV)もCO2を排出しない環境自動車でガソリン車にとって代わろうとしています。

 人間は想像以上のことは、できませんが、想像できる事までは実現しうると思っています。
地球温暖化の原因のCO2排出規制も、水素社会やゼロエミッション研究構想において実現できると思います。私は楽観的ではありますが、世界が紆余曲折しても、人類の英知と日々の努力で生々発展して行くことを力強く感じています。

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ギガファクトリーで生産される電池(左) ギガファクトリー工場とPノースアメリカ(株)ジョゼフ・テーラーCEO(右)
(Car Watch画像より)

2017年8月1日
江守 敏雄


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