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将棋ソフトに思うこと

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 梅雨入り後、沖縄では雨の日が多く本州では晴天の日が続きました。6月末になってやっと梅雨前線が北上して梅雨らしい気候になり、じとじとした梅雨が続いています。 いかがお過ごしでしょうか。

 2016年10月にプロになった14歳の将棋棋士4段の藤井聡太さんが公式戦において29連勝を達成して、30年ぶりの快挙に日本中が舌を巻いています。
 連日、新聞やニュースなどで話題になり、将棋を5歳から始めたとか、幼少期の遊び道具とか、幼児教育とか・・・生い立ちなどの関連情報が報道されています。

 私も、小学校低学年の頃に学校で将棋ブームが興り、それを機に家にあった盤と駒を出してきて父親から将棋を習いました。始めは駒の並べ方、駒の動きやルールを習い、簡単な詰め将棋、試合へと進みましたが、どうしても勝利できなかったのを覚えています。
 そのうちにブームも去り将棋をすることもなくなりました。

 コンピューターソフト関連に就職した先輩たちは、当時仕事が無く将棋や麻雀のソフトを自作し、暇つぶしにそのソフトと勝負していると聞いたことを思い出しました。しかし現在では将棋ソフトが販売されて、藤井プロを含め棋士は将棋ソフトを相手に腕を磨いているようですね。
また電王戦第2局においてPonanza(コンピューター)がプロ棋士に勝利して話題になっています。
 これは、将棋ソフトが進化し、AI(人工知能)が過去の対局を学習しディープランニングをして自ら思考し答えを出すようになってきたからです。

 コンピューターチップの性能が向上し、人工知能が人間を超える時期が来ると言われています。
これが「2045年問題」です。2045年には、コンピューターの性能が人間の脳を超えるという予測です。藤井聡太棋士も難局に対し将棋ソフトで確認するとの発言もありますが、もし人間にとって予測のつく限界を超えてしまったときに、一体どんな世界が待っているのでしょうか。
 SF映画のように、コンピューターに支配される世界? コンピューターが氾濫する世界?

 その時、世界がどのようなものであるのかという予測は、NASAとGoogleが恊働で研究機関を作るほど真剣な議論の対象になっています。

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(藤井聡太4段(左)と 電王戦第2局Ponanza勝利(右) Google画像より)

2017年7月1日
江守 敏雄


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